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ねぇ、僕はもうここにいない。
君は僕がいなくなっても僕のことを愛してくれるのかな。
もう、苦しまなくていいんだよ。
頑張んなくたっていいんだよって。
言ってくれるのかなぁ。
頑張ったなんて言わなくてもいいよ。
でもさ、僕のことを否定しないでほしいんだ。
君がこれを読んでるなら僕は成功したのかな。
君がこれを見つけたのは何日後だろう。
僕がいなくなって何日経った?
何か世界は変わったのかな。
ニュースになってたりして。
いや、まぁ何にも変わってないよな。
ねぇ、でも、君は泣いてくれたのかな。
泣かすことくらいはできたのかな。
僕は目を瞑ってたからさ。何にもわかんなかったよ。
死にたいなんて本気で思っていたって思うだけじゃ、言うだけじゃただのかまってちゃんの嘘つきなんだって。
行動に移さないと。
僕は正直者でいたかったんだ。
いつか幸せになれるなんてギャンブルじみていて
いつかっていつなのか分かんない賭け事じゃんか。
僕はそんな不確定なことに夢なんて見たくないんだ。
君は今でも僕のことを愛してくれるのかな。
もう頑張んなくていいって、苦しまなくていいんだよって
笑ってくれるよね。
ねぇ、僕はね。
僕が天使なんじゃないかなんて思うんだ。
だから僕はこの汚い世界じゃ息が詰まってしょうがないんだ。
何かとどこの誰かもわからない化け物が僕へ見えない傷をつけるんだ。
自分がゴミだって言われ続ける毎日。
僕なんていない方が良かったって思う人生。
そんな毎日ならもうどうなってもいい身体と何も感じなくなった心ごと空へ投げ出そうと思ったんだ。
僕はね、人生は刑期だなんて思うんだ。
僕は罪の犯してない死刑囚だ。
言うならば僕は生きていることすらも罪なんだ。
よく頑張ったよね?
たくさん苦しんだんだよ?
苦しんだんだよ。
僕はもうそこにはいないよね。
でもね、これでやっと僕の全てが肯定されるんだ。
生きた証になるから。
痛くて、怖くて苦しいんだろうけど。
最期に頑張るよ。
目を瞑って、次に目を覚ましたらきっと幸せになれるよね。
ねぇ。
怖いよ。
、、、君はこれを見てどう思うんだろう。
怒られちゃうのかな。
優しい君なら頑張った ねって言ってくれるのかな、
本当はね、君のいない世界に行くのはとても怖いよ。
重力に任せて空を飛ぶよりもずっと怖い。
でもね、それよりも疲れちゃったんだ。
この世界で息をすることに。
この世界で自分を殺されてしまうことに。
僕は、最期に君を泣かせられるかな。
そうだといいなぁ。
そうだったら、僕は今まで生きてたことで1人でも心を動かすことができたんだから。
僕はもういなくなるけど、どうか君の未来が明るいものならいいな。
「怖いなぁ」
無意識に口から溢れる。
一度口にしてしまえば自覚してしまう。
わかっていたことなのに。
「さよなら。」
一言だけ残して僕は世界の端っこから一歩前に踏み出した。
目を瞑って、身体全体に風を浴びて
きっと一瞬だったんだろう。
僕は浮遊感を感じながら1つだけ伝え忘れていたことを思い出した。
もう遅いけど、届かないけど。
君が僕の支えで良かった。
「ありがとう。」
–END–