テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
絶対辰哉
473
#めめこじ
junp
21
1,699
絶対辰哉
553
『嘘から始まる、恋。』
第二話
企画の説明を受けた翌日。
Snow Manの楽屋には、いつもより少しだけ落ち着かない空気が流れていた。
────────
💜side
「ふっか」
💚「昨日の企画どうするの?」
阿部が隣へ座る。
深澤はペットボトルのキャップを回しながら苦笑いした。
💜「まだ迷ってる」
💚「珍しいね」
💜「仕事で迷うことなんてあんまないんだけどさ」
💜「今回は相手が照じゃん」
💚「そこ?」
💜「そこだよ」
阿部は少し笑う。
💚「照だからこそ自然にできるんじゃない?」
💜「それが怖いんだって」
💚「え?」
深澤は少しだけ言葉を探す。
💜「もしさ」
💜「演技が自然すぎたら」
💜「今までの関係が変わりそうじゃん」
その一言に、阿部は何も返さなかった。
ただ、小さく頷くだけ。
💚「そう思うなら、一回照と話した方がいいかもね」
💜「そうする」
────────
💛side
一方その頃。
照はジムのストレッチスペースで一人座っていた。
頭の中には、昨日渡された資料。
“本当の恋人だと思って過ごしてください。”
何度見ても、その一文だけが引っかかる。
「照」
声を掛けてきたのはラウールだった。
🤍「考え事?」
💛「まぁね」
🤍「恋人役?」
💛「聞いてた?」
🤍「みんな話してたから」
ラウールは照の隣へ座る。
🤍「岩本くんってさ」
🤍「演技になると真面目すぎるんだよ」
💛「そう?」
🤍「全部本気でやろうとするじゃん」
💛「仕事だから」
🤍「だから心配」
照はラウールを見る。
🤍「ふっかさん、空気読むの上手いけど」
🤍「意外と繊細だから」
🤍「無理させないでね」
照は静かに頷いた。
💛「分かってる」
────────
午後。
仕事終わり。
深澤が照を呼び止めた。
💜「照」
💛「ん?」
💜「ちょっと時間ある?」
「あるよ」
二人は事務所近くのカフェへ入る。
注文を済ませると、少し気まずい沈黙が流れた。
先に口を開いたのは深澤だった。
💜「俺さ」
💜「あの企画、まだ返事してない」
💛「俺も」
💜「照はやりたい?」
照は少し考える。
💛「正直」
💛「不安の方が大きい」
💜「一緒だ」
深澤は安心したように笑う。
💜「なんかさ」
💜「恋人役って聞いた瞬間は笑えたんだけど」
💜「家帰ってから急に現実味出てきて」
💜「三か月ずっと恋人って、結構重いなって思って」
照もコーヒーカップを見つめながら頷く。
💛「俺も」
💛「でも」
💜「うん?」
💛「相手が深澤だから」
💛「まだ挑戦してみようかなって思えた」
その言葉に。
深澤は少し目を丸くした。
💜「……それずるい」
💛「何が?」
💜「そんな言い方されたら断りづらいじゃん」
二人で笑う。
少しだけ。
肩の力が抜けた。
────────
帰り道。
駅のホーム。
電車を待ちながら深澤がぽつりと呟く。
💜「もしやるならさ」
💛「うん」
💜「仕事終わったらちゃんと終わろうな」
💛「……」
💜「役を引きずらないように」
照はその言葉を聞いて、小さく頷く。
💛「そうだね」
約束を交わした二人。
その時はまだ。
その約束が一番難しいものになるなんて、思ってもいなかった。
コメント
1件
第2話、読み終わったよ〜!😭💕 めっちゃいい…! 深澤くんと照くん、お互いの不安とか繊細な気持ちがリアルに伝わってきて、もう胸がきゅーってなった…! 特に「演技が自然すぎたら今までの関係が変わりそう」って深澤くんのセリフ、わかるわかるー!って共感しまくり! そして「相手が深澤だから挑戦してみようかな」って照くんが言ったところ、天才すぎんでしょ!!🥺💘 最後の「ちゃんと終わろうな」の約束が、逆に不安煽ってくるやつ…次回も絶対読みます!!✨