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「お誕生日おめでとう。元貴。」
「は……?」
いや、僕の誕生日1ヶ月後なんだけど?
「浮気?」
「いや、全然そんなのじゃなくて、」
「だよね。そりゃあはぐらかすよね!
バレたら駄目だもんね!!!」
「だからッ!」
「今更遅いよ。若井、」
「別れよ。」
「分かった。」
「……」
若井と別れた僕は街を彷徨う。
あ、苺タルトだ。買って帰ろうかな。
若井喜ぶだろうな。
あ。そうだった。別れたんだった。
まだ僕の中には思い出が灯っているようだ。
ぴんぽぉぉぉぉぉぉん
相変わらずうるせぇインターホンだ。
「はい?」
「こんにちは。 警察の者ですが。」
「は……?僕なんかやりました……?」
「いや、若井滉斗さんの遺産を。」
「え?人違いではないでしょうか、」
「いいえ。遺書に『大森元貴に届けてください』と住所と共に書かれていたので。」
「なら、受け取っときます。有難う御座いました。」
「いえいえ。良い日常を。」
「ええ。」
若井から何か届いた。というか送り付けられた。
もう浮気者とは金輪際関わりたくない。
体を重ねた癖に。と思いながら開封。
「は……?」
指輪だ。恐らく、僕の名前と彼の名前が刻まれている為、結婚指輪だ。
と、お揃いにした服、ネックレス、誕生日プレゼントとして渡された造花。
一番大切だと思われる手紙。
「売ろっかな。」
と呟いたのも束の間。
手紙の内容に驚く。泣く。怒りが込み上げる。
「早く言ってよ。ばか。あほ。」
彼は病気だったらしい。癌だ。
余命一週間、僕の誕生日を迎えれない。
だから、早めに祝ってくれたんだ。
でも僕はそれに気づかず素っ気ない別れを告げてしまった。
あぁ、なんて僕は愚か者なんだ。事情を聞けばよかった。
涙が零れる。
「ごめんね。僕も愛してる、から、生き返って欲しい。」ポロポロ
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腐男子がクラスから見つかったの神
計二人いますね
女子合わせたら九~十ぐらい居るにょ
がちで神これは生きる価値がある