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「えっと・・・チョコだとたくさ〜んもらいそうだと思って、もし重いとか思ったらゴメン」
今朝、賢一のデスクに結構な数のチョコが置かれているのを見た。
考えてみれば元海外事業部で現秘書課、それも任命はされていないがここのところずっと社長の同行をしているとなると優良物件なのは間違いない、だからこそ年下であるにも関わらず佐藤さんが狙っているだろう。
だから、なんとなく“たくさん”という言葉を強調してみた。
「重いと思わないし、むしろ嬉しい。雪からも義理チョコ“しか”もらえないと思ってたから」
う〜ん、しっかりデスクの上のあれも義理チョコだと認識させる話術ね。
手のひらで転がされてる気がする。
「それに、これは本命だって思っていいんだろ」
「う・・・ん」
賢一は満面の笑みで包みを開けてネクタイを取り出すと胸元に合わせた。
「いいね。明日の朝、雪がネクタイを締めてくれる?」
こんな風に感情を出す人なんだ。
めっちゃ、きゅん♡ってする。
「綺麗な下着だね、雪の白い肌に似合ってる」
社内ではあまり表情が変わらない賢一がコロコロと表情を変える姿に戸惑っている間にいつの間にか服がはだけ、パープルの総レースのブラがあらわになっていてさらに、ブラと肌の間にはしっかりと賢一の手が差し込まれていた。
「えええええ、ちょっと待って」
「待たない」
「シャワー使いたい、や・・焼肉の匂いがっ」
「俺も一緒だし、こんなエロい下着、脱がす楽しみを味わいたいんだけど」
「でも・・・」
その後は唇を塞がれ、そのままソファに倒されると私も脱がされる楽しみを味わうことになった。
「今日の雪はどんなチョコよりも甘いよ」
これって、私の好きな小説を研究しているとしか思えない。