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上野文
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都築七美
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てく
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夜闇の中、点々と並ぶ灯籠の明かりが滲む。その中央に果てなく並んだ真紅の鳥居。そこから鈴の音とともに人間界に姿を見せた蛇珀。ここは仙界——神々が集う住処と下界を繋ぐ通路になっていた。
蛇珀が大きな目をさらに見開くと視界は万華鏡のように色や景色を変え、様々な人間たちの様子が映し出される。
目まぐるしく移り変わる光景の中で、蛇珀が気に留めたのは一人の俯いた少女だった。
「よし、今日はこいつにしよう」
蛇珀は愉しげに口角を上げると、人から三十センチほどの小さな白い蛇へと姿を変えた。
そして瞬時に寿命と引き換えに願いを叶える——“願い聞き”をする人間の元へと移動した。