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みとぴ@リムらないでね

#カントリーヒューマンズイラスト
みかん,,
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#政治的意図・戦争賛美✖
イギリス×ワイマール
(※サムネはワイマール共和政くんです)
⚠注意⚠
・自傷行為・旧国注意
・フランスさんがクズに近いかもしれない…
・続きを書いたほうがいいか、妄想に委ねるか…コメント下さい…!
ナイフで傷つけるのは戦勝国か、自分か。
そんなの後者に決まっている。大体、戦勝国に刃向かえるほどの立場もメンタルも無い。
『…』
左手にナイフを握りしめて、右手首にそっと当てる。このままだと、変に力が入って肉を押して切るような形になってしまう。
どうせならスパッと切りたい、一瞬で深く刻めるから。
少しナイフを持ち上げて、ギュッと目を瞑る。勢いよく振り下ろして横にスライドさせれば、血が腕を伝って肘から机に落ちていく。
痛みより先に感じるのは。血とともに疲れが流れ出して、水溜りをつくっていく。やってしまったが2割、快楽が8割。
…もういいや、全て。なんて、
1時間後には家を出なければいけない。
早朝に何してるんだろうって。久しぶりに家に帰れたのだから寝たかったのに、どうやらそれは叶わなかった。
結局この余韻は数分しか続かなくて、最終的に残るのは痛みと血溜まりだけ。虚しいだけ。
冷静になって、止血をしなければと焦る。右手首を左手で抑えて、心臓より高く上げる…左手が真っ赤だ。
ふと気まぐれで、顔の隣にある右手を頭に乗せてぽんぽんとしてみる。
『…行かなくては』
無性に泣きたくなってしまった。
**
「…フランスも、悪気はないんです」
『、大丈夫ですよ、理解していますから』
コーヒーを片手にペンを動かす。午前中罵詈雑言をたっくさん聞いて、昼休憩の間だけはゆっくり出来る。…もう日課になってしまった。
日課と言えば、最近イギリスさんが話しかけてくるようになった。多分、フランスさんと同じ立場の“戦勝国“として申し訳無く思ったのだろう。…正直苦手だ。
謝罪以外で、唯一会話が出来る人だとしても。
「私からもフランスには言って聞かせているのですが…」
『大丈夫です、仕方のないことですよ 』
僕が悪い。ヨーロッパ中を掻き乱しては儚く消えてしまった父の血を引くものとして、責任がある。
賠償金もこの扱われ方も弱い立場も、結局は自業自得なんだ。戦勝国は被害者で、僕は加害者だから。責任を負わないといけないから。
「貴方、脅されているのですか?…フランスに」
『…え?』
目が合う。というのも、ずっと僕が仕事の片手間に話を聞いていたからではあるが。
脅しと言っても、どの脅しかすら分かっていない。
「 あ、いやっ、そうですよね、厚かましいことをすみません」
『それはっ、どういう…』
「貴方は怒ったり悲しんだり“しない“のか、“出来ない“のか、どっちなのだろうと思っただけです。…すみません」
『…する必要が、ないのでは』
考えつく中の最適解。僕に感情が無いわけではないが、それ以上に理性がある。大体、イギリスさんはフランスさん側につくべきだ。僕の味方なんてしなくていい。してはいけない。
…僕が言ったことをフランスさんに流される可能性もあるし。
それに感情を表に出せるような立場でもない。元はと言えば僕が悪いのだから、精々反省しながら生きながらえるしか無いのだ。
そうだ、僕が悪い。父の血を引くものとして。この地にいるものとしても、誰かのせいに出来ることでは無い。
「…個人的に、感情は抑え込むべきではないと思っています」
『一理、あると思います』
別に抑え込んではない。納得も反省もしている。
…これから説教でもされるのだろうか。心配されるのが苦手な身として、目を瞑りたい事実である。それでも、言われたことは受け止めて自分に言い聞かせないといけない。
…聞きたくない。
「抑え込むと後々限界が来るからです」
『いつかは、そうなってしまいますね』
お互い逸らしていた目が、不思議と合う。
「例えば、貴方の右手みたいに」
『…!、何故知ってっ、』
「ずっと前から気づいてはいたのですが…今日の貴方、苦しそうで」
そんなに不自然な仕草があっただろうか。ずっと前から気づかれるほどの、ぎこちない素振りが。
まず、「苦しそう」とは。別にそんなつもりは一切無い。そう見えたとしたら、独断と偏見に過ぎないだろう。
「…袖、捲れますか。手当てするので」
袖のボタンを取って、軽くクシャッと捲る。粗末に巻かれ、血の滲んだ包帯をサラサラと外すと、覗く傷口。
「傷口は隠せればいいってものじゃないんですよ…」
落ち着いた声色のせいで、張り詰めていたものがほどけていく。一気に頭痛と目眩が襲ってきたのは、貧血のせいだろうか。
「立てますか?…少し待っていてくださいね」
頭がぼーっとする。ふと見た傷口の状態があまりに酷くて、申し訳なくなってくる。只々バツが悪い。
「今傷口綺麗にしますからね、」
いつの間にか戻ってきていた。びしょびしょに濡れたハンカチで、傷口を軽く拭いてくれる。流水で流した方が早いが、多分僕の状態を見て水道まで行けない事を察したのだろう。
少し冷たい、そして痛い。
傷口にハンカチが掠るたび、自然と肩が跳ねる。
少しイギリスさんの方を見ると、僕よりも痛そうな顔をしていた。
『…申し訳ございません、本当に』
「謝らないで下さい、貴方は悪くない」
『そんな訳、無いじゃないですか』
傷まで勝手に作っておいてそんなことが言えるわけがない。すべての原因は僕にあるんだ、所詮自業自得なのは自分が一番分かってる。
「貴方は十分頑張っています、認めなさい」
どの立場から物を言っているんだとか、それとこれとは違うだろとか、そんな事よりも何より不甲斐なくて。自分が嫌で。
こんな所、父さんには見せられないな。
『…すみませっ、』
「大丈夫です、手当て出来たら横になりましょうか」
…涙で濡れた目元も、この人に委ねてしまいたい。
コメント
1件
こぐま座さん、拝読しました。 冒頭の「ナイフで傷つけるのは戦勝国か、自分か」という一文から、もう胸が締め付けられました。ワイマールの自己責めのクセが痛いくらい伝わってきて…。 イギリスが「怒ったり悲しんだり“しない”のか、“出来ない”のか」と問いかける場面、すごく好きです。単なる優しさじゃなく、ちゃんと見ようとしてくれている人だと思いました。 手当てのシーンの、ひたすら静かな緊張感も良かったです。続き、ぜひ読ませてください…😢