窓から冷たい風と明るい朝日が差し込んだ
今日は特に予定がない日なのでボーっと天井を眺めていたらドアをノックする音が聞こえた
実「どうぞー」 ガチャッ
母「朝ごはんできたよー」
いつも早起きの母が朝飯ができたのを報告しにきてくれた
俺は重い体を起こしてベットから出る
ボーッとしすぎてたせいか立った瞬間に立ちくらみがした
実「あー 疲れたぁ〜」
起きたばかりで何もしてないのに疲れたと呟きながら何もない部屋を出た
冷たい床を踏みしめながらリビングに行くと
卵焼きの良い匂いがしてくる
朝から母が作ったご飯にありつけるなんて
俺はなんて幸せ者なんだろう そんなことを考えながら食卓の椅子に座った
母「あんた 座ってないで箸とか準備しなさい」
実「あーなんだよかったりいなぁ」
俺は渋々と椅子から立ち上がり自分の分の箸だけとって 椅子にまた座った
エプロンをつけて皿に卵焼きなどを乗せていく母の後ろ姿を見ていたら奥の部屋から大きな音がした
実「あーあいつベットから落ちたな笑」
そう呟くと同時に奥の部屋のドアが開く
慎吾「イタタタ…」
実「いたたたじゃねえよクソ弟 静かに起きろ」
慎吾「あーわりぃわりぃ」
何気ないクソ会話がリビングに響く
母「あんた体大きいんだから 下の階な人に迷惑になるんだから ベッドから落ちるとかやめてちょうだい」
慎吾「落ちたもんは仕方ねえだろ…」
いつも通りの何気ない会話をしながら母は食卓に朝食を並べた
母「あー!あんた自分の箸しか取ってないじゃない!」
実「自分のものは自分で取れってんだぁー!」
慎吾「クソ兄貴だよなほんとw」
母「もー 人のこと気遣いなさい」
といいつつ母も自分の箸しか取らなかった
慎吾はやっぱり親子って似るんだなぁ…と呟き箸をとった
3人「いただきます」
今日の朝ごはんは卵焼きとウィンナー 白米に味噌汁 そしてパンという 和食の中に洋食をねじ込んだよく分からないメニューだ
家族と食べる朝食は普通のような普通でないような気がして楽しい
家族揃って朝ごはんを食べるのが普通と感じる家庭はさぞ幸せだろう そんなことを思いつつ俺は卵焼きを口に運んだ
母「味はどう?」
2人「濃いぃ」
兄弟揃ってハモッてしまうほど味が濃いのだ
コレは今日母がミスったとかそーいうのではなくていつも濃い 例外はない
でもなんだか親が作った料理って 濃くても薄くても一番美味しいような気がした
朝ごはんを食べ終えた3人は
各々自分のやりたいこと、やらなければいけないことをやる時間になった
母はボケーっと洗い物をしており
慎吾はクソオタクなのでリビングで美少女がたくさん出てくるアニメを見て 今日も○○ちゃん可愛いなぁー! とかいうこの世の終わりみたいなことを呟いている
2人はやらなければ行けないこととやりたいことに没頭しており 自分は何もしたら良いいかと考えていた
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