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#幽霊
凛道桜嵐 新
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#日常
がくじゅつてき・あかげ
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わーい
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月曜の朝、南さんから「今度少しお話を聞かせていだけませんか?」と連絡が来た。和泉が言ってた件かな?
『うんいいよ。あっでも水曜は家建てる打ち合わせ行くし、金曜も錦くんとプラネタリウム行くからダメだ』
錦くんが、家の近くに博物館兼プラネタリウムを見つけて、そこに行こうって誘ってくれたんだ。
「では火曜か木曜で……その、朝霧錦くんとお付き合いするかもしれないという状態とお聞きしているのですが」
『うん。告白されたんだけど、ワシ恋の好きってよく分からないから、しばらく一緒におしゃべりしたり遊んだりしてみるけど、それでも好きになれなかったらごめんって言う、って感じでやってる』
「そうですか」
『なんか、朝霧家の意向からすると、ワシが錦くんと仲良くするのよくない感じか?』
「いえ、そういうことはなくて……どの家も千歳さんとは仲良くしておきたいですしね」
『ならよかった』
「では、火曜にいつもの喫茶店でお会いできますか?」
『うん、午後早くがいいな』
「では火曜の13:00で、よろしくお願いいたします」
『わかった、よろしく』
そうだ、家のことで和泉に聞いておかなきゃいけないことがあるんだった。
『和泉! 仕事前に散歩行くよな?』
ワシは朝の食器洗いを終えた和泉に声をかけた。
「あっうん、一緒に歩きたいな」
『向かいのさ、家建てる予定地見ながら家の予定話したいんだけどいいか?』
「うん」
そう言う訳で、二人で家を出て、家を建てる予定地まで行った。
『不動産屋がさ、ここ駐車場にする予定らしいんだけど、お前車持ってないだろ?』
ワシは囲ってある土地の端っこを指さした。
「ないねえ、そもそも免許がない」
『ワシも車特にいらないしさ。ここ日当たりいいから、駐車場じゃなくて庭にして、なんか植えたいなって思ってるんだけど』
「いいんじゃない? 何植えるの?」
『薬味と、ハーブと、あと沈丁花と、クチナシ!』
しそとかみょうがとか欲しいし、バジルって生がすごく香りいいって聞くし、沈丁花とクチナシは花がいい匂いだから欲しい。
「そっか、いい香りしそうだね」
和泉は笑い、そして、少し緊張した顔になって、言った。
「ねえ、千歳はさ、これから錦くんとどうなっても、ここに建つ家でさ、ずっと一緒に暮らしてくれる?」
『うん?』
何当たり前のことを? と思って、でも次に気づいた。あっ、こいつワシがいなくなるの寂しすぎて、ワシが錦くんに嫁入りしちゃったらくらいまで考えちゃって、怖いんだ!
『暮らすに決まってるだろ! せっかく買うのに!』
「本当!?」
和泉の顔がパッと輝いた。
『付き合うかどうか、って段階なのにそんなことまで考えてるのかよ』
「だって……千歳、錦くんと楽しそうだし……」
和泉はしょぼくれた。
『錦くんとどうなっても、お前を子々孫々まで祟るのはやめないからな。だから好きな人にアタックするなり諦めて他の人に行くなり、どうにかして早く子供作れ』
和泉の背中を叩いてやると、和泉は「難しいこと言うなあ」と言いつつも、少しだけ笑った。
コメント
1件
番外編もいいですね!庭の話から和泉の不安がにじみ出てて、でも千歳の「子々孫々まで祟る」の返しに笑っちゃいました。千歳らしい優しさと強さが詰まってて、ほっこりします。和泉の顔がパッと輝くところが好きです。これからも二人の関係が楽しみ!