第17話「手紙と君の言葉」
悪実大丈夫かな、、そうだ手紙を見なくちゃ
師範へ、
師範へ、ごめんなさい言葉がきつくて、
ごめんなさい可愛い妹じゃなくて
ごめんなさい私は貴方をお姉ちゃんだって信じたくなかったの
ごめんなさい私のわがままを聞いてもらっていて、
ごめんなさい助けてくれたのに素直にありがとうって言えなくて、
でも私は知っていました、どんなに私の言葉がきつくても私の事を大切にしてくれたことを
私は知っていました、あの時いじめっ子から救ってくれた時から師範が虐められていたことを
私は知っていました、いじめっ子からお金を盗まれていたのに私に夜ご飯を沢山食べさせてくれて師範は食べていなかったことを
私は知っていました、師範が毎日夜泣いていたことを
私は知っていました、師範の辛い過去を
今まで見て見ぬふりしてごめんなさい、私は自分の事で頭がいっぱいだったのごめんなさい
多分この手紙を読んでいる時は私はこの世にはいません、なのでずっとお姉ちゃんを見守っています
最後に妹っぽい事を言わせてください、今まで私のことを恨まずに大切な存在として育ててくれてありがとう、大好きです、私は絶対何があってもお姉ちゃんを見守っています
どうかお姉ちゃんは死なないでね、もし死んでも私とお姉ちゃんは別世界にいるから会えないね、それでもずっと大好きです、さよならお姉ちゃん
私が死んでも泣かないで柱の援護に行きなね
悪実
………私は、唖然とした、あの時悪実を置いていかなかったら死ななかったのだろう、この手紙を渡したって事は自分は死ぬことを分かっていたのだろう、ごめんなさいこんなお姉ちゃんで、
’私が死んでも柱の援護に行きなね’
……無理だよ……ごめんね私はそんなに精神強くないから、ごめんね約立たずで
あれから、30分経ってしまった、私は流石に柱の援護に行ったしかし泣き疲れ足がふらふらだ
無一郎「大丈夫?」
天月「えっ」
無一郎「何かあったの」
天月「実はね、」
無一郎「そっか」
天月「でもくよくよしてもしょうがないと手紙に書いてあったの、」
無一郎「、行こう」
天月「……うん」
しばらく2人で無惨を探していた時それは唐突だった
無一郎「僕ね、こんな時に言うのはどうかと思うけど、いつ死ぬか分からないから言うね」
天月「え、うん」
無一郎「好きだよ、」
天月「……え、」
無一郎「一目惚れだよ、」
こんな時になんの冗談を……と思っていたけれど後ろから見て、耳がすごく赤くなっていた、
嫌ではなかったむしろ嬉しかった、私ももしかしたらどこか無一郎くんを気になっていたのかな
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