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🌸「…こんにちは、お疲れ様です、」


あの一件から、彼を避けるようにおれはお店で働いた。

別に彼と一緒に戦っていたときは働いていなかったとか、そういうわけではないんだけど。


モブ「おにーさん、今日も一緒に酒飲もー?」

🌸「今日もですか?良いですよ?笑」


たった一つでも任務がこなせないおれには、このお店で働くことしかできない。

だから今一生懸命働いているっていうのもあるけど、一番はおれ自身がどうでもよくなった。

一口飲むだけで倒れちゃうお酒でも、今は体を気にせず口に含む。

いくら倒れようが、意識を失おうが、もうおれにはどうでも良い。


そう思うようになったからか、今まで以上にお酒を一緒に飲もうと誘われるようになった。



店長「…最近よくお酒飲んでるけど、体は大丈夫?無理はしなくて良いからね?」

🌸「心配しなくて大丈夫ですよ。それにこんな体、壊れても良いですもん笑」

店長「君はそう思うかも知らないけど、周りは心配してるんだからね?」

🌸「周り…?」


店長以外に心配する人なんて、このお店にいたっけ?


店長「とにかく、無理しないでね」

🌸「…はい」


何だか少し、はぐらかされたような…。

まぁ良いか。






次の日。

いつも通り今日も、お酒のお誘いがあった。

何が楽しくて何度も誘ってくるのか、未だにおれには理解できないけど、かと言って断る理由も無いからそのまま一緒に飲む。



モブ「ふふっ、」


お客さんはおれの頬に手を添えた。

視界がグラグラしているせいか、表情がはっきりとは分からない。

おれはその手を振り払うこともせず、ただぼーっとしていた。

今なら誰に何をされようと、それを受け入れてしまいそうなくらい酔っている。


意識が途切れたのはそれからすぐだった。




?「もっと…」


ん、?


?「もっと…自分を大事にしてよ、」


誰の声…?

そう思ったのは一瞬で、すぐにその声の主が分かった。

それは聞き馴染みのある声だったからだろうか。

それとも特別な感情を抱いているからだろうか。

いずれにしても、その声の主が彼であることには間違いないだろう。


だいぶ昔、彼から同じことを言われた。


🌟「さくら、最近頑張りすぎだよ、」

🌸「そんなことないよ?それに、おれが頑張りたくてやってることだし」

🌟「…もしそれでさくらが壊れちゃったら…僕、やだよ、」

🌸「え、そんなこと思ってたの?笑

大丈夫だよ、おれのことは心配しないで?」

🌟「だけど…」

🌸「ほら、おれはどこも壊れてないでしょ?」

🌟「…そうだけど、もっと…自分を大事にしてよ、…」



「自分を大事に」なんて、今のおれにはできてないかも、笑

当時のおれは、大事にしてるつもりだった。

だから彼にそう言われた時、理解することができなかった。

どうして彼は、おれがおれ自身を大事にできてないと思うんだろうって。

でも今ならちょっと、分かるかも。


…それにしても、彼は昔から俺のことを心配しすぎだよね。

おれが訓練に没頭していた時もだけど、ちょっとした怪我をした時だってそう。

彼はおれ以上に心配し、おれ以上に悲しむ。

世間一般的には”過保護”と言うのだろうか。

過保護な彼は、いつどこで何をしていても、おれと一緒に過ごしたがった。

おれが訓練を受けている時、彼は心配だからと横で見守っていた。

危険だからやめてと、いくらおれが言っても、あの時は「お願い」の一点張りだったなあ。

そこが可愛かったんだけど。

今ではあの頃の可愛さも残ってるけど、可愛いよりもかっこいいが勝つんだよなあ。


…そういえば今頃、どうしてるかなあ。


自分から離れたというのに、もう寂しく感じてしまう。

そんなことも本当に、数日経てば忘れられるのかな。

弱音を吐いたところでしょうがないが、少し不安になっている。

どこかでバッタリ会ったりでもしたら、きっとおれは耐えられない。

だからこそ離れたっていうのもあるんだけど。



そんなことを考えていると、自然と目が開いてきた。


🌸「ん、…?」


眠たい目を擦って周りを見てみると、そこはおれが働いているお店だった。

いつの間に…寝ちゃったのか、。


周りにお客さんも居ないし、もう閉店時間を過ぎたのかな。

なんて呑気にそう考えながら、おれは背筋を伸ばす。

すると、背中から何かが落ちた。

それはブランケットで、誰かがおれにかけてくれたようだ。

おれはそのブランケットを拾い上げ、机に置くと、近くに桜色の封筒が置いてあるのに気が付いた。


[さくらへ]


中を見てみると、手紙が入っている。


[明日の夜、近くの公園に来て]


手紙にはたったそれだけが書かれており、他には何も書かれていなかった。


🌸「…近くの公園って、あそこだよね…?」


この辺りに公園なんて、一つしかない。

明日もシフトが入っているし、終わった後に行こうかな。


とりあえず家に帰り、もう一度おれは寝ることにした。





お久しぶりです!!

投稿全くしてなくて申し訳ないです🙏


そして、気付きましたか?!

私のアイコンが変わったんですよ🥹

大好きな双子ちゃんが描いてくれました✌🏻

嬉しすぎて愛用します(?)

多分このアイコンから変えることないんじゃないかな?


スクロールお疲れ様でした!!

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コメント

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アイコン変えなくていいてか変えないで欲しいくらいかわいいあまちって天才?

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