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郲
72
杏餡
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Yuria🍓🍨︎︎☁
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※この作品はDom/Subユニバースを題材とした創作です。
※登場する人物・団体等は実在のものとは一切関係ありません。
※苦手な方は閲覧をお控えください。
※Dom受けのなおゆあです
〜自己紹介〜
青葉 なおきり(no)
・Sub
・俳優
・大人っぽく落ち着いた性格
・敬語が癖になっている
・誰に対しても丁寧
・Subであることを隠している
・普段は余裕があるように見える
・yaのことを少し気にしている
・俳優
赤崎 ゆあん(ya)
・Dom
・俳優
・ツンデレ
・口が少し悪い
・人に甘えるのが苦手
・Domであることを公表していない
・noのことを「なおきりさん」と呼ぶ
・二人きりのときは「no兄」と呼ぶ
・俳優
――朝、七時。
ピンポーン。
ya「……誰だよ」
まだ眠たい目を擦りながら、玄関へ向かう。
今日は朝から撮影がある。
できればもう少し寝ていたかった。
ya「……はい」
ドアを開ける。
そこに立っていたのは、見覚えのない男だった。
no「あ、おはようございます」
ya「……誰?」
no「突然すみません」
男は少し困ったように笑った。
no「昨日、隣に引っ越してきた者です」
ya「ああ……」
そういえば昨日、隣の部屋に引っ越し業者が来ていた。
no「ご挨拶だけでもと思いまして」
そう言って、紙袋を差し出してくる。
ya「……わざわざいいのに」
no「そういうわけにもいかないので」
ya「……ありがと」
受け取る。
その瞬間。
指先が、ほんの少し触れた。
ya「……」
no「……」
一瞬だけ、空気が止まった。
no「……大丈夫ですか?」
ya「え?」
no「いえ。少し驚かれたように見えたので」
ya「別に」
no「そうですか?」
ya「寝起きだから」
no「なるほど」
ふっと笑う。
その笑顔が、妙に大人っぽく見えた。
ya「……名前」
no「はい?」
ya「名前、なんていうの」
no「あ、申し遅れました」
男が軽く頭を下げる。
no「青葉なおきりです」
ya「……赤崎ゆあん」
no「赤崎さん」
ya「……さん付け?」
no「失礼でしたか?」
ya「いや……別に」
no「ありがとうございます」
ya「なんでお礼?」
no「分かりません」
ya「……変な人」
no「よく言われます」
ya「自覚あんの?」
no「ありますよ」
また笑った。
なんだ、この人。
朝から妙に調子が狂う。
ya「……じゃ、俺仕事あるから」
no「はい。お気をつけて」
ya「……なおきりさんも」
no「はい?」
ya「……また」
no「ふふ。はい、また」
ドアを閉める。
ya「……何なんだよ、あの人」
手元を見る。
もらった紙袋。
中には、少し高そうなお菓子が入っていた。
ya「……律儀すぎだろ」
そう呟いて、俺は家を出た。
――数時間後。
撮影スタジオ。
スタッフ「赤崎さん、こちらです!」
ya「はい」
スタッフに案内されながら歩く。
今日は新作映画の顔合わせ。
共演者については、まだ詳しく聞かされていない。
スタッフ「今回、赤崎さんには主演をお願いしています」
ya「ありがとうございます」
スタッフ「そして、お相手役なんですが――」
扉が開く。
スタッフ「こちらの青葉なおきりさんです」
ya「…………」
no「…………あ」
目が合った。
朝の男。
いや。
隣の部屋の――
no「……赤崎さん?」
ya「……なおきりさん」
スタッフ「お二人、お知り合いでした?」
no「いえ」
ya「……今日が初対面です」
嘘ではない。
今日、初めて仕事で会った。
でも。
朝、隣の部屋で会った。
それは言わなくていい。
スタッフ「今回、お二人には恋人役を演じていただきます」
ya「……」
no「……はい」
ya「……恋人」
思わず呟く。
no「赤崎さん?」
ya「……何でもないです」
no「そうですか」
noが小さく笑う。
その笑顔を見て。
朝と同じように、少しだけ胸がざわついた。
――撮影開始。
監督「まずは二人で歩くシーンから!」
ya「はい」
no「分かりました」
二人で並んで歩く。
監督「もう少し距離近く!」
ya「……」
no「……」
少しだけ距離を縮める。
監督「青葉さん、赤崎さんを見て」
no「はい」
noがこちらを見る。
目が合う。
……近い。
ya「……」
監督「赤崎さんも、もう少し柔らかく」
ya「……これでも柔らかいです」
監督「怖い怖い(笑)」
スタッフから笑い声が漏れる。
ya「……」
no「ふふっ」
ya「なおきりさん」
no「はい?」
ya「笑わないでください」
no「すみません」
そう言いながら、全然反省していない顔。
ya「……」
no「赤崎さん、怒ってます?」
ya「怒ってないです」
no「そうですか」
ya「……敬語やめれば?」
no「え?」
ya「さっきからずっと敬語じゃん」
no「癖なんです」
ya「ふーん」
no「赤崎さんは、やめてほしいですか?」
ya「……別に」
no「では、このままで」
ya「……頑固」
no「よく言われます」
ya「それも?」
no「はい」
ya「……ふっ」
思わず笑ってしまった。
監督「いい!今の感じ!」
ya「……え?」
監督「二人とも、その自然な距離感でいこう!」
no「……はい」
ya「……」
自然な距離感。
そんなもの。
まだ、分からない。
――撮影終了。
夜。
スタジオを出る。
no「赤崎さん」
ya「はい?」
no「今日はお疲れ様でした」
ya「……お疲れ様です」
no「明日もよろしくお願いします」
ya「こちらこそ」
noが先に歩いていく。
ya「……」
なんとなく、その背中を目で追った。
……変なの。
映画の共演者。
ただそれだけなのに。
妙に気になる。
――マンション。
エレベーターを降りる。
廊下を歩く。
そして。
隣の部屋の前に、noがいた。
no「あ」
ya「……」
no「お疲れ様です」
ya「……お疲れ」
no「同じマンションって、不思議ですね」
ya「……ほんとに」
no「明日も撮影ですし」
ya「うん」
no「じゃあ、また明日」
ya「……なおきりさん」
no「はい?」
ya「……」
言おうとして、やめる。
「またね」
それだけなのに。
なんだか恥ずかしい。
ya「……何でもない」
no「そうですか?」
ya「……じゃあ、おやすみ」
no「おやすみなさい、赤崎さん」
noが部屋に入る。
ドアが閉まる。
ya「……」
俺も自分の部屋に入る。
靴を脱いで。
ソファに座る。
スマホを見る。
今日の撮影スケジュール。
明日も朝から撮影。
そして。
隣には――
no兄がいる。
ya「……no兄」
思わず口から出た。
二人きりのときだけ、昔からそう呼んでいる。
……いや。
昔から?
俺は眉を寄せた。
なんで俺は、あの人をそう呼びたくなるんだろう。
そのとき。
スマホが震えた。
『明日の撮影、朝早いので今日はゆっくり休んでくださいね』
送信者――青葉なおきり。
ya「……なんで連絡先知ってんだよ」
少し考えて。
今日、スタッフから共有されたグループの連絡先だと気づく。
ya「……びっくりした」
返信を打つ。
『なおきりさんも』
送信。
既読。
すぐに返信が来る。
『ありがとうございます。おやすみなさい、ゆあんくん』
ya「…………」
スマホを見つめる。
ya「……っ」
顔が熱くなる。
ya「なんで急に名前……」
その頃。
隣の部屋では。
no「……ゆあんくん、ですか」
noも少しだけ頬を緩めていた。
――二人はまだ知らない。
明日の撮影で。
今まで隠してきた、お互いのDom/Subが。
思いがけず、知られてしまうことを。
そして。
その瞬間から。
ただの「お隣さん」と「共演者」ではいられなくなることを。
――第1話 END
ここまで読んでくださってありがとうございます!🥺
新連載、
『お隣さんには、逆らえない。』
始まりました!!
今回は芸能界×Dom/Subです✨
お隣さんだった二人が、まさかの映画で共演!?
しかも恋人役……!?
二人の距離がこれからどうなっていくのか、ぜひ見守ってください♡
頑張って更新します!!
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コメント
1件
わあ、新連載おめでとうございます!Dom/Sub設定に芸能界、お隣さんという距離感がもう絶妙ですね。「指先がほんの少し触れた」一瞬で空気が止まる感じがすごく好きです。noの「ゆあんくん」呼びに慌てるyaくんの反応、思わず一緒にドキドキしました。これからどうなっていくのか、続きが楽しみすぎます…!