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ネットで地図を出して、確認してみる。
桜本町方向は、3分も歩いたらビルの中に入れる。
あとは、建物の中や地下道を、延々と歩けるようだ。
縦浜駅方向は、最初の10分ちょっとは地上を歩く。
でも、その後はビルの中や地下を通って、色々あちこちに行ける模様。
「なるほど、これなら外が暑くても、ある程度は歩けますね」
「朝昼兼用のブランチをゆっくりたっぷり食べて、ゆっくり歩いて戻ってくればちょうどいいのだ」
確かに、色々なお店を覗いたりも出来るし、クーラーも効いているし、いいかも。
都会だから出来る、夏のとっておき散歩コースだな。
「大阪梅田地下からデパートとか、新宿地下街デパート総なめとか、色々面白そうな場所もあるのだ。でも、取り敢えずは地元で、楽しく回るのだ」
「いいですね」
「買いたいものがあるなら、言ってくれなのだ。トイチで貸してやってもいいのだ」
「それは遠慮します」
なんて話しながら、2人でパソコン画面を見て、計画を練っていると。
「おはよー」
彩香さんの声がして。
そして。
「おはよーなのだ」
「おはよう」
そう返したところで。
「で、亜里砂。男の子がいるところで、その格好は、ちょっとどうかと思うんだけれど」
あ、そう言えば。
「ここは私の家だから、問題無いのだ」
「亜里砂の家でも、男の子が来ているんだから、少し考えて」
背後まで気配が来て、そして……
「あああ、ベジョータさん出荷なのだ。ドナドナなのだ……」
「そのネタは、女の子なんだから使わない!」
亜里砂さんの声が、部屋の背後方向へと消えて行く。
思わず、そっちを見ようとしたら。
「悠君は、こっちを見ない!」
彩香さんに怒られた。
何か昨日と言い、とばっちりが多いような。
でも、朝いきなりこれはまずいかな。
また彩香さんの機嫌を損ねてしまった。
そう思いつつも、でも他に、僕にどんな選択肢があったのだろう。
そう問い直すと……はあっ。
僕は思わず、ため息をついた。