コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
🌷ミリアとの話し合い 「おはようございます」ミリアは神殿に来たティアに挨拶をした。「おはようございます」ティアも挨拶を交わした。「ティアさん、仕事に入る前にお話があるのですが、面接室に来ていただけますか?」ミリアは、ティアに言った。「はい」ティアは何かをしてしまったのだろうかと思った。
面接室で、ティアとミリアは向かい合って座った。「ティアさん、少し気になることがあるの、昨日どうしてあそこまで精神力を消耗したの?何かあったんじゃない?光の力は確かに精神力を使いますが、毎日の仕事ですから、無理のない時間設定のはずなのです、もしこれから常にあんなに疲れていたら、ティアさんの体が心配です、光の力を使う時、他にいつもと違うことが何かありませんでしたか?」ミリアにそう聞かれた。「申し訳ありません、幻聴がひどくなってしまって」ティアは正直に言うしかなかった。「そうですか、それが精神力に影響を与えたのかも知れませんね、幻聴は、どんな内容なのですか?」ミリアがそう聞いたとたん、ティアの心は凍りついた。声が出ない。ティアはうつむいて黙り込んでしまった。(ダメよ、こんな態度失礼だわ、どうしていつだってちゃんとできないの?)ティアは心の中で思うが、なんて言えばいいのか全くわからない。「やっぱりお前には無理だ」「お前の居場所などどこにもない」「その女は、お前の将来など知ったことではない」「誰もお前をなんとかできない」幻聴がティアの頭の中で響く。ティアは耳をふさいで、涙を流した。「ティアさん、泣かないで下さい」ミリアはとまどっている。「ごめんなさい、やっぱり無理ですか?」ティアは、涙が溢れて止まらなかった。「ティアさん、わたしは幻聴の内容について聞いているのですが」幻聴の内容が闇を表現しているなら、向き合わなければならないものなのだ。そうしないとコントロールできない。「ご迷惑をおかけして申し訳ありません」(ああ、もう無理、誰か助けて)ティアは空想力が懐かしかった。。(もう疲れた、子供の頃本当はもっと遊びたかっただけ、もう嫌だ)ティアは、落ち着かなければと思ったが、ダメだった。どうしたって頑張れない。(やっぱり無理だったのかしら?)ミリアは、ハンカチで涙を拭っているティアを見て思った。「幻聴の内容について聞いているのです、もしその声がきっかけで光の力が闇の力に変化してしまった時、そんな状態ではコントロールできません、そろそろ向き合わなければ」ミリアはティアの症状は気の毒だと思っている。しかし、闇の力が暴走したら取り返しがつかない。「嫌です、お話できません」子供の頃、空想力が守ってくれていた時期だけが、本当に幸せだった。こんなひどい言葉なんかいらないのに。「そうですか、それでは危険なので今日は光の部屋での仕事をさせるわけにはいきません、それに今日はもう休んだほうがいいです、明日の仕事はまた考えましょう、今日はお帰り下さい」ミリアは、そう言うしかなかった。「はい、申し訳ありませんでした」ティアは謝ることしかできなかった。