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母「照…康二……ごめんね…っ。」泣
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照が高校1年生、康二が中学3年生のとき、2人の父と母が離婚することになった。
どっちについて行くか。
2人は難しい選択を迫られた。
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照「俺は母さんのほうについて行くよ。康二も一緒に来な。」
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大好きな兄からの提案に、康二は首を縦に振らざるを得なかった。
だが、実際に母のもとに来たのは康二1人。
照は父方について行くことになっていた。
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それから康二は、毎晩毎晩兄に会えない悲しみと自分に嘘をついた怒りに涙する日が続いた。
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康二が高校3年生に上がった時、母から
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母「照がついた嘘は、康二を守るためについた嘘なんだよ。大好きなお兄ちゃんが康二についた最後の優しい優しい、康二のための嘘。」
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という言葉と共に、ことの全貌を明かされた。
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2人でどちらか片方について行くことになってしまえば負担になってしまうことを照は察し理解していたこと。
照が父方について行くと言えば照のことが大好きな康二は自分と同じ方を選ぶと思っていたこと。
そして父は康二のことを嫌っていたため、照は康二を守るために嘘をついて自分は父方のほうについて行くことにしたこと。
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これは仲の良い兄弟が再会するまでの
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優しい兄がついた優しい嘘から始まるお話。
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照兄が居る気がすんねん。
あったかくなれるんよ。
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合わせる顔は無いよ。
でもなぜか康二には会える気がする。
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会えなくたって、どこかで繋がってる。 ︎︎
俺たちは兄弟だから。
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