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荻一野
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ー 注意事項 ー
・こちらはmnps様の二次創作となっております
・ご本人様や関係者様とは一切関係ありません
・この作品にはBL要素が含まれますので、苦手な方はご注意ください
ご理解いただける方は、ぜひ楽しんでいってください!
射的を終えた四人は。
屋台通りをゆっくり歩いていた。
「次どこ行く?」
akがきょろきょろ辺りを見回す。
「お腹空いたー!」
「さっき景品取ったばかりでしょう。」
pyが少し呆れたように笑う。
「景品は食べられないじゃん!」
「それもそうですね。」
二人のやり取りに。
shkは肩を揺らして笑う。
その時。
赤く光る屋台が目に入った。
りんご飴。
色とりどりの飴が提灯の明かりを反射している。
『きれい。』
shkが思わず手話をする。
smも屋台を見る。
そして。
店員さんへ二本指を立てた。
少しして。
赤いりんご飴を二つ受け取る。
一本を。
shkへ差し出した。
『ありがとう。』
受け取ったshkは。
少し照れながら笑う。
「おっ!」
akがそれを見つける。
「俺たちも買お!」
「じゃあ僕が。」
pyが財布を出そうとする。
「いやいや!」
「今日は俺が出す!」
「でも……。」
「さっき景品もらったお礼!」
「だから今回は俺!」
そう言って。
akは先に代金を払った。
「はい!」
pyへりんご飴を渡す。
「ありがとうございます。」
pyは少し嬉しそうに受け取った。
四人は近くのベンチへ座る。
「いただきまーす!」
akが勢いよくかじる。
「っ……!」
固まる。
「どうしました?」
pyが首を傾げる。
「かたい……。」
「当たり前です。」
pyは思わず吹き出した。
「りんごですから。」
「飴だけだと思ってた……。」
「そんなわけないでしょう。」
笑いが止まらないpyを見て。
akもつられて笑った。
その少し隣。
shkは小さくりんご飴を見つめる。
どうやって食べよう。
少し悩んでいると。
smが自分のりんご飴を指差した。
『横から。』
そう手話をして。
自分で一口かじって見せる。
『なるほど。』
shkも真似をする。
カリッ。
甘い。
思わず笑みがこぼれた。
その笑顔を見たsmも。
安心したように微笑む。
ふと。
一陣の風が吹いた。
shkの浴衣の袖が揺れる。
そこに付けた。
白いうさぎのキーホルダーも。
小さく揺れた。
smはそれを見つめる。
ちゃんと付けてくれてる。
なんだか。
少しだけ嬉しかった。
その時。
「きゃっ!」
近くを走っていた小さな女の子が。
足を滑らせる。
手に持っていたジュースが。
勢いよく飛んだ。
「あっ……!」
shkの浴衣へ。
まっすぐ飛んでいく。
その瞬間。
スッ。
smが一歩前へ出る。
shkの前へ。
ジュースは。
smの浴衣へかかった。
「ご、ごめんなさい!」
女の子のお母さんが慌てて駆け寄る。
smは首を横に振る。
『大丈夫。』
手話でそう伝えた。
shkは目を見開く。
黒い浴衣には。
オレンジ色の染みが広がっていた。
『なんで……。』
smは少し困ったように笑う。
『とっさ。』
たったそれだけ。
でも。
shkには十分だった。
自分を守ってくれた。
また。
胸の奥が。
少しだけ熱くなる。
──第二十一章へ。
コメント
1件
うわぁ、りんご飴のシーン、すごく可愛かったです🥺 特にsmが『横から』って教えてあげるところ——言葉じゃなくて手話で伝える距離感が優しくて、じんわり来ました。 あと最後のジュースの事故、咄嗟にshkの前に立つsmの誠実さに胸が熱くなりました。「とっさ」の一言だけで済ませるところとか、もう……そういう不器用な優しさがたまらないです。 夏祭りの一番美しい時間をもらった気持ちです🌙