リクエスト頂きました
ありがとうございます。
楽しく書かせて頂きました✨
ーー偶然遭遇してしまう2人のお話どぞ
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暇72、(これで100万ちょいだっけ?)
ー
歩きながら、ポケットに突っ込んだ
手をぎゅっと握りしめる。
道角を曲がりスマホを見ながら歩いていると帽子を深くかぶった男と肩がぶつかる。
ー
男、……すいません
ー
低く抑えた声、立ち去ろうとする背中。
なつは思わず、心臓が跳ね腕を掴み止める
ー
暇72、……あの……いるまですか?
男、ッ……
ー
わずかに足を止めたが振り返らない。
ー
暇72、……人違いでした……すいません
男、変装完璧じゃなかったか?
なつ、え……
ー
帽子とマスクが外され、紛れもない
“いるま”が立っている。
冷たい秋風の中、息が詰まるような再会。
いるまは少し笑って、目を伏せる
ー
いるま、また会っちまったな……なつ
暇72、ッ……いるま……
いるま、ッ、!なーんだ…
指輪外してないんだ
ー
視線をなつの手元に落とし、
どこか嬉しそうで、どこか哀しそうな
表情をしながら言う
ー
暇72、ッ……外れないから……こさめが
言ってた、特殊な素材で……外そうとすると逆流になるって
いるま、そっか。じゃあここで今俺が
外してあげようか?
ー
そんなことを言われなついるまの手を
見るとたくさんの指輪をつけていて
どれがどれだかわからない。
なぜか胸の奥がズキンとする
ー
暇72、いや……いい……
いるま、そ、…なつって俺のことまだ
好きなのか?
暇72、ッ!……お前のことなんか
…… 大嫌い……勘違いすんなよ
いるま、じゃあ外せよ 指輪
暇72、ッ……いるまは取っちゃったんだね
そーだよね…、、ほんとはね。ッ
ー
沈黙。風の音だけが流れる。
なつは涙をこらえきれず、嗚咽混じりに
ー
暇72、ずっと片思いの面倒くさい犬で
悪かったねッッ……
いるま、は?……片思いって
暇72、ずっと……忘れたくても忘れなんないのッいるまのこと……ッポロ
いるま、………ッ
暇72、ねぇ……なんであの時俺を選んでくれなかったのッッ なんであの時……ッ!
何もしてくれなかったの、?
いるま、俺は仲間を裏切らない……
かといって俺もお前のこと好きだからッ
暇72、えっ、…
いるま、見捨てたくなかったけど俺も
お前も同じなんだよ、分かるだろ、ッ
暇72、もしさ…、ここで一緒死んでって
言ったら死んでくれる?
いるま、むり LANたちが悲しむから
暇72、じゃあここでいるまを殺したら
いるま、普通に嫌う
てかお前にそんな勇気ない
暇72、ッじゃあ 、またどうすれば
一緒にいれるってッッお前
言ってんだよッ!!
ー
いるまを押し倒した時ちらっとなつの
腕が見える。
その腕は傷だらけでズタボロ
ろくに消毒、手当てしてないことが
目に見える。
ー
いるま、ッ!?、…、、なつ…、その
ぇ…腕
暇72、ん、…、あーあ見られた〜
また嫌う? これやってないと
生きた心地しないんだよね
いるま、まさかお前薬もやってんだろ?
暇72、さーね…お前らのせいだよ
変な記憶が蘇ってまともにッ
寝れないんだよ…………、、
いるまはいいよねッ
いるま、なぁなつ……俺指輪外してないよ…
暇72、え、…、そうなの、?
いるま、ずっと一緒にいたいか?
暇72、うん
いるま、なつ…俺達はね
一緒に居続けると寿命が縮むらしいぞ
暇72、へー
いるま、だから一緒にいれないんだよ
ー
その時なぜかなつは嬉しげな表情で
いるまの 手をつかんで
ー
暇72、こんなことキモいかもしれないけど
俺はいるまと死にたいよ?
いるま、ごめんな。…俺は死にたくないし
なつにも死んでほしくないから
長生きしてほしい
暇72、そっか、…
ー
力を抜けたみたいに掴んでいた手を離す
いるまは腕時計をちらっと見て
ー
いるま、時間だ…わりぃ、なつ
暇72、待って…、ッまだ!一緒にいたい
いるま、…ッもうついてくんな!!
暇72、うるさいッ…、、最後に…、、
キスぐらいさせてよッ、
いるま、……ッ…なつ…
ー
一瞬、いるまの眉がピクリと動き、
迷いを含んだ視線がなつに注がれる。
その手にはまだ外していない指輪が光り、
なつの震える指先がゆっくり伸びる。
ー
暇72、ッ…、お願い……っ
いるま、……一瞬だけだぞ
ー
なつが一歩近づいた瞬間、
いるまはなつの肩を強く掴む。
二人の距離が一気にゼロになる。
ー
暇72、ッ…、、
いるま、なつ……お前はほんと、
めんどくさいな
ー
唇が触れるか触れないかの距離で、
いるまが顔をずらす。
ー
暇72、は、
ー
そのまま、なつの耳元に囁いた。
ー
いるま、……お前のこと好きだよ
でも、ここじゃ駄目なんだよ
暇72、ッ…、やだ…、やだよッ、、
いるま、……今はまだ、だめだ
俺を信じてくれ なつ
ー
なつの手から力が抜け、頬を涙が伝う。
いるまはそのままなつの後頭部に手を回し、そっと自分の胸に引き寄せる。
ー
いるま、なつ、”生きててくれれば”
また会える。絶対に
暇72、ッ…、ほんと…? また…会える?
いるま、……約束する
ー
その一言を残し、いるまはなつを
そっと押し返し、背を向ける。
その指輪が光り、何かの気配が
近づいていることを示す。
ー
暇72、ッ…、行かないで…っ、
いるま、…ごめん、なつ
今はまだ、守ることしかできないんだ
ー
なつはその場に膝をつき、震える手で指輪を握りしめる。
指輪が熱く脈打ち、まるで心臓のように二人の想いを繋いでいるかのようだった。
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お疲れ様です。
書いてる途中でちょ…こんなんでいいのか
とも思ってしまった……
リクエストどうりじゃなければ
申し訳ないです。
リクエストじゃんじゃんまだまだ
受け付けておりますので気軽にコメント
宜しくお願い致します。
コメント
2件
リクエスト答えてくれてありがとうございますっ! ほんとに想像してたのでした✨今回も最高でした!