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君の明日の光になりたい。〖完結〗

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君の明日の光になりたい。〖完結〗

1 - 君の明日の光になりたい。 #1

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2025年04月28日

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「 君の明日の光になりたい。 」


旧 海 賊 組 。
















──────────

zm 視点










「 ーーーー!! ーー! 」





「 ーーーーーーーーー!!!! 」










毎日リビングから聞こえてくる怒鳴り声。










正直とてもうんざりしていた。










昼夜問わず、ずぅーっと喧嘩して。










正直、家に居るのですら嫌だった。










たまに聞こえてくる、何かが割れる音。










皿のような何かを投げつけあって居るのだろうか。










俺には何も分からなかった。











──────









中学には仲のいい友達が居る。










shaと言う友達だ。










ただの友達に過ぎないし、これ以上は干渉しなくていい。










そう思っていた。










誰も必要としてないし 。 居る必要も無いし。










ぶっちゃけ、全部どうでもいい。










sha

「 zmー!! 」










zm

「 ん? 」










sha

「 今日部活休みやから一緒帰らへん? 」










zm

「 おぉ、ええで 」










sha

「 っしゃ! 」














鬱陶しく感じるほど、此奴の笑顔が眩しかった。










…いいなぁ、楽しそうで。
















sha

「 ーーーー、ーーw 」










zm

「 ーーーー笑 」












他愛のない会話、どこに居ても聞くような会話。










今はそれが、心の支えだった。














─────

sha 視点













sha

「 zmー!! 」










zm

「 ん? 」










sha

「 今日部活休みやから一緒帰らへん? 」










zm

「 おぉ、ええで 」










sha

「 っしゃ! 」










入学式の日から1人で暗い顔をしていたzm。










小学校が違ったから、何があったのかも知らないけど、










なんか、心配になって、話しかけてみた。










意外に明るくて、優しくて面白くて、










とにかくzmはいい所がいっぱいだった。










sha

「 ーーーーー、ーーー!w 」










全くどうでもいい話でもしてたら、相談とかしてくれるかな。










そんな淡い希望を抱いていた。











zm

「 …、なぁ、sha 」










sha

「 ……ん? 」










さっきまでとはうってかわった真剣な表情。










何を話すのか少し怖くて、心臓の鼓動が通常より早く脈打った。










zm

「 相談……してもいい? 」










sha

「 !…… 」











sha

「 ……おん、なんでも話せ! 」










自分の胸元もグッと叩いて見せた。










zm

「 …ふっw 」










zmには鼻で笑われたけど、










少しだけ、自分の緊張も、ゾムの緊張もほぐれた気がした。










sha

「 公園で聞かしてや 」










なるべく緊張させないよう、zmに笑いかけた。












──────────


zm 視点










sha

「 公園で聞かしてや 」










そう言いshaは俺に、優しく微笑んだ。










zm

「 おん 」










登下校の通学路には公園がある。










そこで、俺とshaは話をした。










ブランコに座って、風に揺られながら。










zm

「 ……、一方的に話してまうけど、… 」



「 俺の両親、仲悪いねん、ずっと。 」



「 何が理由で喧嘩しとるんかは分かれへんけど 」



「 ……、家に……いるのが辛い 」










初めて、家のことを他人に話した。










なんて言われるか、検討もつかなかったから










そのあとの反応が、これまでないほどに怖かった。










──────────


sha 視点










「 ……、家に……いるのが辛い 」










話してみろ とは言ったものの










今zmにかけるべき言葉が見つからなかった。










こういう時、なんて言葉をかけたら










彼の心は軽くなるのだろうか。










sha

「 …… 」



「 そっか 」










zm

「 …! 」











案外、言葉って出てこないものなんだな。










…もしかしたら、何も言わない方がいいのかもしれない。










何が良くて、何が悪いんだろ、










もっと、寄り添えてたら










zmのことを、もっとちゃんと気にかけてたら










かける言葉も、すぐ見つかったのかもしれない。




















……難しいなぁ。










zm

「 ふはっ…笑 」



「 ありがとーな、話聞いてくれて 」










sha

「 ……! 」



「 ぃやいや、……何も声掛けれなくてごめん 」










zm

「 ええよ、声かけてなんて言ってへんもん 」



「 話聞いてくれただけで嬉しかったで 」



「 やから、ありがと 」










sha

「 …! んふっ笑 」



「 そっか笑 」










存外、声なんてかける必要なかったのかもしれない。










sha

「 な、zm 」










zm

「 んー? 」










sha

「 ありがと、話してくれて 」










zm

「 ……別に…? 」










sha

「 あっれー?? zmくん照れちゃってるのかな〜?笑 」










zm

「 っな…!? なんやとお前…っ!!笑 」














──────────


zm 視点










最初こそ、話すのすら怖かったけど、










案外、話してみるのも良いのかもしれない。










……shaなら、遠慮しなくても良いのかもしれない。










sha

「 日ー暮れるし帰ろーや!笑 」










zm

「 せやな!笑 」











言葉にせずに、心で感じる友情ってのも、悪くはないのかもしれない。













zm

「 じゃなー 」










sha

「 また明日ー! 」










……










話しただけで、なんも変わってはいないのか。
















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