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寝惚けた顔
薄暗い生徒会室に、紙をめくる音すら止んでいた。
夜の帳が降りて、窓の外には街灯のオレンジが滲んでいる。
ふと気づけば、隣で赤が小さく寝息を立てていた。
頬にかかる前髪、少し開いた唇、露わになった首筋——。
まるで、こちらを誘うように無防備で。
「……こんなに、無防備で……ダメですよ、赤。」
囁くように漏れた声は、誰に届くこともなく宙に溶ける。
黄の手が、そっと赤の頬に触れる。
温かくて、柔らかくて、思ったよりもずっと……近い。
そのまま唇を寄せて、触れた。
軽く、確かめるように——それだけのつもりだった。
けれど、赤の睫毛がぴくりと揺れ、
吐息が震えた瞬間、黄の理性は、音を立てて崩れた。
「……んぅ……なに、して……」
目覚めかけた声に、黄は肩を跳ねさせたが、
その声すら愛しくて、首筋にもう一度、深く口づける。
「……起きないで……今だけ、許してください」
その低く掠れた声に、赤の眉がわずかに寄る。
それでも完全には目覚めないまま、身体だけがわずかに反応する。
黄はもう、自分が何をしているのか分からなくなっていた。
「……なんで、こんな顔するんですか……」
机に突っ伏した赤の頬に、そっと指先を滑らせる。
雪のように白い肌が、薄暗がりに淡く浮かんで見えた。
そのまま、俯くようにして唇を落とす。
頬、耳の先、額、そして……うなじ。
「……ん、んぅ……っ」
赤が小さく身じろぎ、薄く目を開けかける。
けれど完全には覚醒せず、ただ夢の中にいるような顔で――
黄の胸元をきゅっと掴んだ。
「……ん……っ」
寝ぼけた声。
問いかけなのか、甘えなのか、それとも――
「 ……赤が、悪いんですよ」
黄の指が、赤の首筋から背へとゆっくり滑り落ちる。
赤は小さく震えたが、拒む様子はない。
むしろ……自分から、腕を伸ばして、触れてきた。
「……っ、あ……やぁ……/// 」
夢の中にいるような瞳のまま、赤は黄の肩に額を預けてくる。
抗う力は弱く、声は熱に濡れていた。
黄はもう、止まれなかった。
唇を重ね、今度は深く、舌を差し入れて――
赤の体温を、口の中で確かめるように溶け合っていく。
赤の指が、黄の服をぎゅっと掴んだまま、離れない。
「んぅ♡……ふ、っ……///あぅ♡」
「……っ、ふ、赤♡……もう……///」
黄は、崩れそうな理性をかろうじて保ちながら、
赤の肩を抱き寄せた。
寝ぼけたままの赤は、されるがままに身を預けていて、
時折、かすかに声を漏らす。
「ん、……んん……///やぁ……♡」
拒絶ではなく、どこか甘えたような響き。
夢と現のあいだで揺れているような赤の反応に、
黄の心はかき乱されるばかりだった。
ダメだとわかっているのに、でも確かに繋がっていたくてチャックを開け、そこから彼の中学生のモノではないかと疑うほど小さな棒を掴む
「ん…♡……あ、ん……///」
ゆっくりと擦り始めると、その動きは徐々に少し激しさを増していく。
上下に往復するたびに、摩擦の感触が強くなって、確かな存在感が伝わってくる。
赤のモノは少しずつ熱を帯びていった。
ぐっと圧がかかった瞬間、
「ビュッ♡」と鋭い音とともに、白く濁った液体が勢いよく宙へ跳ね上がった。
「ん…んっ…ぁんっ♡///…」
飛沫は空中で一瞬きらめいて、弧を描きながら床へと散っていく。
「……忘れててくれても、いいかもしれませんね」
囁いたその声は、もう赤の耳には届いていない。
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翌朝、校舎に朝日が差し込み始めた頃。
赤は、生徒会室のソファで目を覚ました。
「ん……ぁ……」
体がぽかぽかと熱を帯びていて、
隣では、黄が静かに眠っていた。
「……え、あれ……?なんで……この距離……?」
シャツの襟が少し乱れている。
頬も、どこか火照っている気がした。
昨夜の記憶を、思い出そうとしても――
頭がふわふわしていて、ぼんやりしている。
「……なんか、夢……見てたような……」
そう呟く赤の表情は、どこか恥ずかしそうで、
でもそれ以上は、何も言わなかった。
黄は、まだ眠ったふりをしながら、
赤の指先が自分のシャツに触れるのを感じて、
そっと目を閉じ続けた。