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コメント
1件
空白厨の方、不快に思ってしまった方も居ると思いますので説明しておきますが、千羅ニイナは空白厨が気持ち悪いのではなく、この手紙を出した張本人が気持ち悪いと言っています。誤解させるような文にしてしまい、申し訳ありませんでした。
ピピピッピピピッ
朝
目覚ましが部屋に鳴り響く。
「んーー………朝…？」
ピッ
ケータイのアラームを消し、重い体を起こす。
「あと配信まで30分ある。色々準備しないと」
そう。私は、千羅ニナという名前で、配信をやっている。あと少しで一万人突破だ。頑張るぞー！
ピロン
LINEの通知が鳴る。
あすかからだ。
❝肉じゃが作って置いたから、温めて食べてね❞
「りょーかいっと！」
あすかは、私の親友。配信者の私が大変だと思って、色々やってくれる良い友達！
キッチンに行き、冷蔵庫から肉じゃがを取り出し、
電子レンジで温める。
「ん〜〜！じゃがいもほろほろで美味しいっ！流石あすか！レンチンでも美味しい！」
朝食《肉じゃが》を食べ終わると、歯磨きと洗顔をしてパソコンへ向かう。
ゲーミングチェアに座り、次の手順を行う
配信前に必ずすること
1，VirtuaMeを使う。
2，ゲームを準備する。
3，配信を起動する。
まず、私はVirtuaMeを開き、アバターを確認する。
「今日も配信頑張るぞー！目指せ！登録者数一万人！」
次に、ゲームを準備する。
赤マント(ホラーゲーム)、セーブがないからゲームオーバーになると最初からなんだよねー。鬼畜すぎー！
最後に、配信を起動する。
【赤マント】今日こそクリアする
「今日も配信頑張っちゃうよー！クリア出来たらいいな」
なあ：
あとは2枚持っていくだけ！
は：
あと少しじゃん
ニイナ大好き：
お！
Lone：
今どのくらい進みましたー？
ニイナ大好き：
あと紙を2枚持っていくところです
順調に配信を進めていく。
「あっ、やばいやばいやばい！！」
「あっ！」
YOU ARE DEAD
ニイナ大好き：
ここでか〜
たかはし：
あーあ
なあ：
どんまい
「あ〜」
「やられちゃった〜」
「また最初からとか…やっぱセーブ無いの鬼畜すぎる」
このゲームをやめ、他のゲームをすることに決めた私は、リスナーに問うことにした。
「このゲーム私には向いてないので、他に何かオススメとかありますか？」
リーヤ：
何かあるかな？
ニイナ大好き：
よかったらこれやってみて
（ゲームのURLを貼る）
ちいたん：
ナイス！
送られてきたURLをクリックすると、千羅ニナ様だけのホラゲ！という画面が出て来た。
「URL有難うございます！」
どうやら配信するごとにアップデートされる仕組みらしい。
今は素人でも色々なことが出来るなー…
「あーNEWGamesのサイト！私がいつも使ってるサイトだー」
「赤マント改め、このゲームやります！」
そう告げると、Downloadボタンをクリックした。
順調にゲームを進め、クリアした。
その矢先だった。
「クリアしたー！」
「まあまあ怖かった」
なあ：
俺は好きだよ
まお：
かわいすぎ
どら焼き星人：
タイプ
ror：
色白
orz：
見に来た
あお：
顔出し？
ニナ好き：
これって大丈夫そ？
一斉にコメントが投下されたのだ。
「？？？」
「何？」
「顔って？」
私は、人生で一番の失態を犯してしまったことに気づく。
本来千羅ニナ…私のアバターが映っているはずの配信画面に
千羅ニナが写っていたことに。
ピロン
急いで配信画面を切ると、LINEに通知が入ってきた
誰？
<送ったゲームを配信し続けろ>
<でないと悪いことが起こるよぉ？>
「ひっ！」
私は恐怖のあまり、携帯を放り投げてしまった。バキッと画面が割れた音もした。
でも、そんなこと今はどうでもよかった。
ただ、逃げ出したかった。
私は勇気を出してスマホを広い、このアカウントをブロックした。
そして、あすかに連絡をする。
〘やばい〙
〘どうしよう〙
〘顔バレした〙
〘知らない人から変なメールも来た〙
〘どうしよう、怖い〙
冷や汗が垂れてくる。
早く、早く既読つけて…！
すると、直に既読がつき、返信が来た。
❝それはやばいね。申し訳ないけど今は仕事で手が離せないから明日会わない？
明日にでも話聞くよ
あまり思い悩まないでね❞
あすかにそう言われたことで、私は少し安心し、返信をする。
〘うん、ありがとう…〙
でも、安心するのも束の間
家のインターホンがなった。
恐る恐る玄関へ向かうと、そこには誰も居なかった。
ただ、一通の手紙が来ていたが…………。
慎重に手紙を開く。
恐ろしくて、つい片方の目を瞑ってしまう
内容は、至ってシンプルなものだった。
ひらがなで、そう書かれていた。
終った、と思った。
特定された。30分もない内に。あのロッカーしか写っていない部屋なのに。なんで？
特定早すぎだろっ、クソ！！
何が見守ってるよ！！！
変な空白開けやがって、
空白厨かよ気持ち悪い！！！
心の中で、叫びまくった。
怖さを紛らわすために。
