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オレンジ色の夕暮れ時、ドズル社学園高校の1年A組の教室は、いつものように賑やかな声に包まれていた。
「はいはい、みんな席に着いてー!」
先生の声と同時に、教室の後ろの方でドズルが「おーい、ぼんさん早く座れって!」と声を張り上げ、向かいではMENがピンクの髪と豚耳を揺らしながらおんりーをからかっている。
そんな中、窓際の席に座るおらふくだけは、どこか遠くを見つめるように視線を外へ向けていた。
白くて細い指先が、胸元をぎゅっと掴む。
(……僕の体、あとどれくらい持つのかな)
生まれつき体が弱く、医者から告げられた寿命は「あと数年」。それでもおらふくんは、みんなの前ではいつもの温かい笑顔を絶やさずにいた。
そんな彼の胸の奥には、中学時代からずっと消えない灯火があった。
――虹月琥珀。
透き通るような水色の髪と、可憐な猫耳。そして何より、儚げで愛らしい笑顔。中学のとき、影で酷いいじめを受けていた彼女を、おらふくんは陰ながらずっと心配していた。守りたくて、でも届かなくて、ずっと心の中で片思いをしていた大切な女の子。
ガラガラ、と教室の扉が開いた。
「今日は転校生を紹介するぞ。入ってきてくれ」
緊張した面持ちで入ってきた少女の姿を見た瞬間、おらふくんの息が止まった。
「……琥珀!?」
水色の髪、頭の上で不安そうにピコピコと動く猫耳。間違いなく、あの日からずっと忘れられなかった彼女だった。
琥珀は教室の真ん中に立つと、大勢の視線に耐えかねたように肩をすくめた。人見知りが発動して、顔が真っ赤になっていく。
「に、虹月……琥珀、です……っ。よろしく、お願い……きゃっ!?」
お辞儀をしようとした瞬間、自分の足がもつれて派手に盛大につまずいてしまった。
「うわああっ!?」
ガラガラッ!と派手な音を立てて倒れそうになる琥珀。教室中に緊張が走った瞬間、すっと影が差し、優しく琥珀の身体を支えた。
「大丈夫……? 怪我はない、琥珀?」
耳元で聞こえた、どこか懐かしくて優しい声。
琥珀が恐る恐る目を開けると、そこには白髪の頭にちょこんと雪だるまを乗せた、あたたかい瞳の男の子がいた。
「あ……おらふ、くん……?」
「久しぶりだね、琥珀。また会えて……すごく嬉しいよ」
おらふくんは柔らかく微笑んだ。自分の命の期限なんて一瞬で忘れてしまうくらい、愛おしい感情が胸いっぱいに広がる。
「おおー! おらふくん知り合いなん!?」とドズルが身を乗り出し、「ドジっ子でかわいい子入ってきたな~!」とぼんじゅうるが茶化す。
「ふふ、琥珀は昔から変わらないね」と笑うおらふくんの隣で、琥珀は「〜っ! 恥ずかしい……!」と真っ赤になって猫耳をキュッと伏せた。
運命のように再会した、人見知りでドジな琥珀と、限られた時間を生きるおらふくん。
ドズル社学園での、切なくも温かい青春の日々がここから始まろうとしていた。
こんにちは!いじめ系の恋愛小説!ぜひ読んでねー
#おんりー
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雪#雪だるま❄️☃️
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🖤月影紫音🌙
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