テラーノベル
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妖怪パロ
ふわぐさ要素あり
好きなライバーを登場させてる
18なし
地雷の人回れ右
ここから先伏せ字なし
軽い身のこなしで神社の屋根の上から降りる。
神社の上なんかに乗っていいのかって?そりゃあいいに決まってる!だってここは俺の神社なんだから!
猫の姿から徐々に本当の姿に変身する。
この尻尾見ても分かんないの?
俺は猫又の神様でこの神社を守ってる三枝明那
まだ完全に人の姿になってないから二つに分かれたこの尻尾と髪の隙間から生えてる猫耳が証拠
今日は別のお寺で祀られてる叶さんに会いに行く予定がある
スキップをしながら人に変身して神社を出て人里に降りる
「~♪」
「かなかな~!」
お寺の奥の部屋に入って長い髪が垂れて九つの尻尾が揺れている背中に声をかける
『明那~』
振り返ると同時に笑顔になり、周りに花が咲く
顔がいい
「遊びに来たよ~!!!」
『今おやつ用意するからねぇ~』
かなかなは珍しくてほかの里の人にも自分の姿を見せてる。
里の人からしたら神様が現実に居るってことでしょ?よくわかんないけど里の人たちはみんな嬉しそうだし幸せそうだからよかった
『爛さん、和菓子とお茶お願いできますか?』
〈かしこまりました。〉
爛(らん)さんは叶さんの執事みたいな人
ちゃんと人間だけど信頼関係があってちょっと羨ましい
ドクン
あ、まずい
「か、叶さん」
『ん~?』
「これ、まずいやつ」
これでも一応あの村を守っている神様だから他の妖や魔物が入らないように結界を張っている
それが破られた
これらのことから分かるように俺の村に悪い奴が来てる
飛び出そうとする俺の腕を掴んで叶さんはおまじないを唱える
『災いが起きませんように、明那が無事に帰ってこれますように、九尾の狐名に恥じぬ守護ができますように』
「かなえさん」
『気を付けて』
「はい」
これでも俺は上位の神だ、
なのになんで俺の結界が破られた?俺よりも上位の存在?何のために来た?村の人達は?ぐるぐる考えているうちに村に着いた。
黒い渦のような、すごい気配がする。
この場所は、俺の神社?
「お前、誰?」
着物を着てしゃがんでいる人。いや、こいつは妖だ
『あー、ここ君の神社?』
ゆらゆら立ち上がってこっちを振り返る
「質問に答えろ」
『俺は不破湊』
『鬼だよ』
その瞬間俺の周りが光って目の前に人影が
『明那っ!離れて!』
「叶さん?!」
『こいつは危険だ!下に行ったら葛葉がいる!はやく行って!』
「でも村の人が!?」
『結界をもう一度張りなおして!』
必死な表情の叶さんとは違ってへらへらと笑う”不破湊”っていう鬼
急いで長い階段を下っていくと下に葛葉が見えてきた
『おーい!三枝!』
包帯まみれで片目が見えないミイラの葛葉がぶんぶん手を振る
「葛葉!あれなに?!」
『後で説明する、一旦避難が優先だ。多分あいつの狙いは”お前”だ』
「え?」
な、なんで俺を狙ってんの?!
静かな場所について一息つく
『護衛してくれる人とかいる?』
「あー、いる」
『呼んで守ってもらって』
「奏斗ー!雲雀ー!」
空に向かって名前を呼ぶと上から人が降ってくる
『『あきにゃ~!!!!!』』
一人は天使の羽を羽ばたかせて
一人は悪魔の翼を広げて
『どうしたの?』
『遊ぶ?』
「俺なんか狙われてるらしくてさ、守護つけてくんない?」
『えええ?!誰に狙われてるの?』
不思議そうに聞きながら奏斗は天使の羽を一つ取って俺の着物に付ける
『絶対に守るから!』
そう言って雲雀は自分の指を噛んで、出た血を俺の頬に付ける
『この羽であきにゃにはシールドが貼られるから!』
『もしやばかったらこの血に自分の血を重ねて!すぐ駆けつける!』
葛葉が写真を取り出してさっきの”不破湊”と名乗った鬼を2人に見せる
『こいつらが三枝師匠のこと狙ってる』
『了解です!俺ら雑務があって、仲間に心当たりがないか聞いてきます!』
『あきにゃ本当に無事でいてね!』
名残惜しそうに天に昇っていく2人見送って話を戻す
「で、なんでその鬼は俺のこと狙ってくんの?」
『あー、実はお前がまだ生まれたばっかの時にな』
そう言って話し出す
俺がまだ小さい子猫の時に不破湊は叶さんと葛葉と仲が良くてよく遊びに来てたらしい。そんで俺のことを自分の子供のようにかわいがってた、らしい。元々俺の神社は不破湊の神社だったらしくて、俺はてっきり叶さんからもらったから叶さんの神社だと思っていた。そんでその不破湊が守ってた村が一回、でかい魔物に襲撃されて俺は死んだんだって。それで不破湊は病んじゃって色んな所を転々としながら他の下級の魔物や妖を狩ってたらしくて、どこからか俺が猫又になって復活したって知ってここまで来たけど、もしかしたらまだ心は病んでいてワンチャン俺を殺しにくるかもしれないから一旦守るってことならしい
『大体分かったか?』
「『うん』」
その瞬間首に重みが増した
「うぇ?!」
『やっぱ葛葉は説明うまいな~!』
状況を説明すると俺が不破湊を肩車してるみたいな
奏斗の結界もあるはずなのに
雲雀を呼ぶために自分の手首を嚙んで血を出す
『、、、、』
血をみると不破湊は目を大きく見開いてフリーズする
「ひばr!!!!」
『明那、血、だめ』
『三枝!?今すぐ手首を!』
葛葉が言い終わる前に不破湊が俺の手首を掴んで俺を抱き寄せる
『明那、明那、明那、明那、明那、明那、明那、明那、明那、明那、明那、明那、明那、明那、明那、明那、明那、明那、明那、明那、明那、明那、明那、明那、明那、明那、明那、明那、明那』
背中を強く抱きしめられて爪が食い込んでくる
「い、たっ」
『やっぱり明那はここにいたらあかん。家帰ろ』
妖力の塊を紐状にしたものを俺の腕に巻いて俺を脇に担いでどこかへ行こうとする。
「やめろ!離せ!ひば!奏斗!」
なんかずっとぶつぶつ言ってて怖いし
ゴンッ!
『いったぁー?!!!!』
離したせいで地面に強く打ち付けられる。
『あきにゃー!!!間に合った?!』
雲雀?奏斗の声もする、、あともう一人は誰だ?
『不破さん!正気に戻りなさい!』
『はやとぉ?』
くそでかい天使の羽、キラキラと光る天使の輪っか
あぁ大天使様だ
続く?
コメント
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もちろん続きが欲しいです!!! めちゃおもろかったです!