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眠り姫

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眠り姫

1 - 第1話

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2025年04月18日

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今日は全員で練習ができる貴重な日。

スタジオに入ると既に岩本くんやふっかさんが来ていた。

最近の仕事の事や、一番最後は今日も佐久間くんかな、いや康二かも、なんて笑っているうちに他のメンバーも次々と集まってくる。


集合ギリギリに佐久間くんが飛び込んできて、岩本くんがちらっと俺を見た。


💛「阿部は?」

🤍「めめ、もしかして抱き潰した?」

🖤「は?」

🤍「ごめんごめん、怖い顔しないで❤️」

🖤「そうだとしても起こすだろ。しかも昨日は会ってないから別々だよ」

💛「連絡なく遅刻なんて珍しいな」


岩本くんがマネージャーさんに確認すると、マネージャーさんも連絡がつかないから家に向かっている最中だという。

マネージャーさんからの連絡を待ちながらとりあえず練習を始めるかと、いるメンバーで振り入れを進めた。



『寝ているんです』と連絡が入ったのはそれから30分後。


💛「寝てる?それなら起こしてよ」


という岩本くんの反応にみんな『えぇ?』と素っ頓狂な声があがる。

なんだ寝坊か、珍しいけどと口々に話すメンバーの声は、次の2人のやりとりでまた静まり返った。


『それが…』

💛「え?」




練習を終え、直後に予定のないメンバーが集まった場所は病院。

みんなの中心にはベッド、そこに眠っている阿部ちゃん。


マネージャーさん曰く、眠っているだけなのだが何をしても起きないんだと言う。

大げさだと思いながら救急車を呼んだら呼吸が整っているだけで隊員の呼びかけにも全く応じず、身体への反応もなく、普通の状態ではないと判断され搬送されたのだそうだ。


阿部ちゃんは顔色も良く、体温も普通で、規則正しい呼吸をしながら眠っている。

だけど、誰がどんなふうに呼びかけても、どんな音にも指先1つ反応しなかった。

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