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俺はまだその傷を引きずって生きている。
しにがみにもう一度会いたい。
ぺ「しにがみ、ごめん…」
そう呟きながら、今もこうして
毎晩部屋で泣いている。
クロノアさんとトラゾーは心配してくれるけど本当のことを言ったら、また「人殺し」と
言われるんだろう。離れてしまうのだろう。
俺はドラッグストアの袋に手を伸ばした。
買い貯めしていた薬の箱を開ける。
これで少しは楽になるのかな。
ぺ「…ぅ」
一気に全部飲み込んだ。
ぺ「しにがみ…俺のせいでしにがみが…」
(大丈夫だよ)
懐かしい声に顔を上げた。
部屋の角に半透明の誰かがいる。
紫の髪に背が低くどくろを描いたパーカー。
見覚えのある顔と中性的な声。
ぺ「しにがみ…?」
そいつは少し頷いて、微笑んだ。
しにがみ。間違いなくそうだ。
ぺ「ご、めん俺のせいだ…」
し(ぺいんと君もう気にしないで
僕は大丈夫だよ、)
ぺ「でも、俺があの時置いてかなければ…
生きていたかも、しれなぃのに」
伝えたいことは山ほどあるのに、
喉でつっかえて言えない。
し(へぇ、新しい友達…クロノアさんと
トラゾーさんって人なんだ! )
し(僕も会ってみたいな)
ぺ「うん、4人で遊ぼうよ。
きっと仲良くなるから…!」
し(僕は会えないかな。
ぺいんと君も僕の事は忘れてさ、
新しい友達と楽しくやってよ?)
ぺ「そんな…」
忘れられるわけないよ。
誰よりもしにがみが大事なんだから。
せっかくしにがみに会えたのに
涙で顔が不細工だ。
ごちゃごちゃ考えるうちに
しにがみの身体が透けていく。
ぺ「しにがみ!また会える?」
し(…うん。また明日、会いにくるね)
そう言って左手を差し伸べてきた。
掴もうとしたが俺の手は空気だけを掴んだ。