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君の左手は僕の薬

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君の左手は僕の薬

4 - 第4話

♥

55

2025年02月17日

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……また朝が来た。

でも今日はいつもより体が軽い。

きっとしにがみに会えたから、

そして今日だって会えるんだ。


ク「ぺいんと、トラゾーおはよう」

ト「2人ともおはよー!」

ぺ「ああ、おはよう」

やばっ、素っ気なかったかな。

しにがみに夢中でボーッとしてたな。

ク「なんかぺいんと今日元気だね」

ぺ「へ?」

ト「いつもより、明るい!」

ぺ「ふっ…wなんで分かるんだよw」

ク「ぺいんと、高校に上がって

初めて笑ったんじゃない?」

あ…そうかも。

でも、しにがみはもう要らない

という証明になってしまいそうで怖い。

どうしても、笑顔が引きつった。

ク「無理しないでね」

うるさい。

ト「なんかあったら聞くよ?」

うるさい。

ク「一人で悩まないで」

うるさい。うるさい。うるさい!

どうせ俺を知らないくせに!

知ったように語るな。

余計な心配をしないで。

俺を理解してくれるのは、

ぺ「しにがみだけだから…」

ト「しにがみ?」

ぺ「あ、ごめん。なんでもない」



俺は、時計を睨んでいた。

昨日「0時0分に来る」と言っていた。

あと10分。暇だ。

俺はまた薬に手を伸ばす。

ぺ「お”…ぇ”…ふぅ」

し(今日はどうだった?)

また今日もこの声に顔を上げる。

ぺ「しにがみ…ごめん、俺があの時…」

し(泣かないで。僕はぺいんと君を

見守る人生初も楽しいから、笑っていて?)

ぺ「ん…」

し(…この前気づいたけどリスカしてた?)

う、見てたんだ。流石の観察眼。

ぺ「もう今はしてない…」

し(やめて。ぺいんとさんが傷ついたら

僕が怒っちゃうよ!)

ぺ「そうだな笑」

し(笑っていた方が可愛いよ)

ぺ「うん、…ふぁ」

し(んふ、おやすみなさい)

しにがみの声にねじ伏せられるように

俺は暗い微睡みに溺れた。


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