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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで
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〜前書き〜

こんにちは、雪夜です。今回が最終回?かな?平和です。類彰は書きなれて居ないので絡み方とかも全然違ったりするのですが、読んでくださってる方には感謝です。

それでは、本編どうぞ。


〜本編〜

「よし、準備はこんなもんか!」

水が入ったバケツの隣に大量の手持ち花火を種類別に並べる。なんと打ち上げ花火タイプや置いてぶわーって出るタイプもあるみたいで、種類分けしてる間は神代センパイがずっとワクワクしていた。

「ね、早くこれやろう?!いい感じなら買って演出に使いたいんだ! 」

「ったく、、、少しは落ち着けよ、、、派手なヤツは後でやろうな」

「えぇー!?こんなに沢山あるんだよ!?ひとつくらい良いでしょ〜!」

こいつ、、、大量の花火にすっかりハイテンションだな、、、

「分かったからやめろ!くっつくな!」

「やったー!ありがとう東雲くん!」

「だからくっつくなって言ってんだろうが!火ぃつけるから離れろ!!」

「はやく、はやく♪」

マジでこいつめんどくせぇ、、、!でも安全第一で遊ぶって海の家のおっちゃんとの約束で貰ったものだしな、そこらへんはしっかりしねぇと、、、

「つけるぞー、カメラの用意いいか?」

「うん、バッチリだよ」

「よし、それじゃ、、、よっ」

火をつけた花火は少し間を開けて噴水みたいに花火が吹き上がった。想像以上の威力で俺と神代センパイは開いた口が塞がらず、 呆然と花火を眺めた。花火の威力が落ち着いてきたものの、余韻がすごい。

「、、、なに、、、これ、、、」

「、、、すげぇ、、、」

「た、、、楽しいっ、、、!」

「わかるっ、、、!」

花火を相手に童心に勝てるわけがなかった。俺らは高校生ということを忘れて、子供のように次々と花火をつけ、駆け回ったり、空中に絵を書いてみたり、なんかよくわかんねー呪文を言って魔法を使ってる風にしてみたり、とにかく今をめいっぱい楽しんだ。


「はぁ、、、打ち上げ花火も終わっちゃったね、、、」

「そうだな、、、あとは、線香花火だけか。大量にあるから勝負すんのは最後でいっか」

「お、線香花火あるあるだね?」

「あるあるっつーか、線香花火ってそういうもんだろ」

「ふふっ、そうかもしれないね。さて、まずはゆっくり楽しむとしようか」

「そうだな」

線香花火に火をつける。先端が丸くなっていき、パチパチと小さく弾けていく。やがて大きく弾けて、最後は静かに落ちていく。普段だったら絶対考えないような事が、線香花火の姿と共に頭をよぎっていく。

「ん?どうしたんだい?東雲くんらしくない顔をしているけど」

「え?あー、、、すんません、、、なんか、線香花火見てたら今日の出来事みてぇだなって思ってな」

「、、、んっと、、、どういうことだい?」

「初めは乗り気じゃなかったけどよ、神代センパイと遊び始めたら楽しくなっちまって時間忘れてさ、いつの間にか夕方で少しだけ寂しいなって思ったんですよ」

「、、、なるほどね、小さなものが大きくなり、終わる時は寂しく感じる、、、まさに線香花火の姿そのものだったんだね、今日は」

いざ口にすると恥ずかしいなこういうの、、、でもまぁ、事実だからいっか。

俺は、神代センパイと来て本当に良かったと心から思えるような一日を過ごせた。海に行こうと誘ってくれた時、断っていたら大切な時間がなくなっていたかもしれない。だからこそ、余計に大切だと思えるんだろうな。

「まぁ、海でヤリすぎたのは許さねぇけどな」

「ちょっと?それは東雲くんが煽____」

本当に今日の俺はおかしいな。

わけがわかんねぇ、どうしてこんな気持ちになるんだろうか。

まだまだこれからあるってのに、今じゃなきゃダメな気がすんのはなんでだろ、、、



俺はいつの間にか、

神代センパイにキスをしていた。



「、、、東雲、、、くん、、、?」

「、、、ありがとな、誘ってくれて」

キスをしたせいで、俺らの線香花火花火は落ちてしまった。

でも、全然寂しくなんかねぇよ

月明かりに照らされた恋人の、赤く染った顔を見れたからな



〜終わり〜


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コメント

1

ユーザー

最後まで読んでくれてありがとうございます🙇‍♀️最後までキャラが迷走してましたが何とか完結…次回作も楽しみにしていただけると嬉しいです。それでは、また。

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