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「いやー、実は最近、隣の部屋に『お高い女』が引っ越してきましてね」
喋り出した瞬間、会場の空気が一気に光のペースに巻き込まれる。
……やっぱり、私のことネタにしてる。
「それがもう、毎日『私は完璧です!』って顔して、15センチのハイヒール鳴らして歩いてるんですよ。でもね、昨日見たらそのヒール、溝にハマって抜けないの! 必死に引っ張ってる姿、まるでもがき苦しむカブトムシですよ!」
客席がドッと沸く。
「ちょっと……!」と、私は小声で毒づいた。
でも、不思議と嫌な気分じゃない。
光の喋りは、ただの悪口じゃなくて、どこか私の「不器用さ」を肯定してくれているような温かさがあったから。