「会社でね」
そう言ったけど
今日は会社に行く気はなかった
僕は
ただひたすら歩き続けた
決して後ろを振り向かずに
振り向いたら
戻りたくなってしまいそうだから
ナムジュナに会いたくなってしまうから
泣き崩れてしまうから
僕は必死に涙を堪えて
ずーっと歩き続けた
しばらく歩いた所で
僕は立ち止まった
僕は地面にしゃがみ込み
🦄「うぅッヒック、ナムジュナッグスッ」
泣き崩れた
本当は
あんなの本心じゃない
ナムジュナの事が大好きだ
ナムジュナともっと一緒に居たい
ナムジュナと離れたくない
でも…
こうするしかないんだ…
昨日
ナムジュナのお父さんから
電話で呼び出され
ナムジュナの実家に向かった
中に入ると
正面の椅子に
ナムジュナのお父さんは座っていた
👨🏻「やあ、よく来たな…君がホソクだね」
🦄「はい、そうです」
前のナムジュナみたいに
冷たい表情をしていた
さらに冷酷な目で睨んでいた
👨🏻「私が君を呼んだのは他でもない…
ナムジュンから離れてほしいからだ」
🦄「えっ?…」
どうして
僕とナムジュナが付き合ってる事を?
🦄「あ、あの…どうして僕の事を?…どこで付き合っているのを知ったんですか?…」
👨🏻「おやおや、質問が多いね笑」
顔は笑っているけど
目が笑っていないこの人に
恐怖を感じた
👨🏻「世の中が同性愛を認めたからといって、みんながみんなそういうわけじゃない…分かるだろ?
世間に大企業の社長と秘書が、それも男同士がそんな関係だと知られたらどうなる?」
ッ…
この人の言うとおりだ
関係が知られたら
世間から大きなバッシングを受ける
会社は大変な事になるだろう
それでも、僕は…
👨🏻「ナムジュンは私のたった1人の息子であり、跡継ぎだ
私は今まで、ナムジュンを正しい方向へ導いてきた」
“正しい”?
🦄「たとえそれが…本人が望まず、苦しめられてもですか?…」
👨🏻「君はナムジュンを知っている”つもり”なのかも知れないが…たかが幼馴染、家族よりも知らないだろ」
違うッ
ナムジュナは苦しんでるんだッ
あんたやお母さんからの圧にッ
自由に生きられずに
重荷を背負ってるんだッ
あんた達こそッ
ナムジュナの
何を知ってるんだよッ
コメント
7件
次の話楽しみに待ちます😊
そーだそーだ!!ホソクが正しいんだぞ!!!!!!! だよね〜、ホソクも別れたいとか思わないよね……父母共に、何やってくれてんだっっっっ!!!! 次の話、長い目で待ってます〜☺️☺️💗