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僕らの関係

32 - 第30話

♥

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2023年09月09日

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ホソク

「会社でね」

そう言ったけど

今日は会社に行く気はなかった

僕は

ただひたすら歩き続けた

決して後ろを振り向かずに


振り向いたら

戻りたくなってしまいそうだから

ナムジュナに会いたくなってしまうから

泣き崩れてしまうから

僕は必死に涙を堪えて

ずーっと歩き続けた


しばらく歩いた所で

僕は立ち止まった

僕は地面にしゃがみ込み

🦄「うぅッヒック、ナムジュナッグスッ」

泣き崩れた

本当は

あんなの本心じゃない

ナムジュナの事が大好きだ

ナムジュナともっと一緒に居たい

ナムジュナと離れたくない

でも…

こうするしかないんだ…




昨日

ナムジュナのお父さんから

電話で呼び出され

ナムジュナの実家に向かった

中に入ると

正面の椅子に

ナムジュナのお父さんは座っていた

👨🏻「やあ、よく来たな…君がホソクだね」

🦄「はい、そうです」

前のナムジュナみたいに

冷たい表情をしていた

さらに冷酷な目で睨んでいた

👨🏻「私が君を呼んだのは他でもない…


ナムジュンから離れてほしいからだ」

🦄「えっ?…」

どうして

僕とナムジュナが付き合ってる事を?

🦄「あ、あの…どうして僕の事を?…どこで付き合っているのを知ったんですか?…」

👨🏻「おやおや、質問が多いね笑」

顔は笑っているけど

目が笑っていないこの人に

恐怖を感じた


👨🏻「世の中が同性愛を認めたからといって、みんながみんなそういうわけじゃない…分かるだろ?

世間に大企業の社長と秘書が、それも男同士がそんな関係だと知られたらどうなる?」

ッ…

この人の言うとおりだ

関係が知られたら

世間から大きなバッシングを受ける

会社は大変な事になるだろう

それでも、僕は…


👨🏻「ナムジュンは私のたった1人の息子であり、跡継ぎだ

私は今まで、ナムジュンを正しい方向へ導いてきた」

“正しい”?

🦄「たとえそれが…本人が望まず、苦しめられてもですか?…」

👨🏻「君はナムジュンを知っている”つもり”なのかも知れないが…たかが幼馴染、家族よりも知らないだろ」

違うッ

ナムジュナは苦しんでるんだッ

あんたやお母さんからの圧にッ




自由に生きられずに





重荷を背負ってるんだッ



















あんた達こそッ






ナムジュナの









何を知ってるんだよッ









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