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第一章 狂気の果てに見える
!注意!
・旧d!の二次創作です。
・実在する人物、場所とは一切関係ございません。
・いつもより純度高めのつもりです。
・死ネタ、自殺を誘発する発言、殺人表現等が含まれます。
・喘ぎ、濡れ場等はないです。
・ただの読み物として見ていってください。
第一章 狂気の果てに見える
ut「かはッ…ぉ゙ッ…げほッゴホッ」
意味がわからない。
なんで今アレルギー反応が出ているんだ。
訳が分からないが、まずは昼に食べた献立を思い出してみる。
思い返した食事の中で、唯一僕が一切関与していない料理は、グルちゃんが食べたいと言っていたオムレツだ。
その他の料理は僕も一緒に作ってたし、その過程は全て見ていた。
そもそも僕はグルちゃんには何度も言ったはずだ。
僕は”重度のバラ科アレルギー”だということを。
…いや、グルちゃんがそんなことするはずはない。
gr「大先生?、そんなに苦しまなくてもいいじゃないか」
この人は何を言っているんだ。
その口ぶりだとグルちゃんがやったみたいじゃないか。
gr「心配しなくていいぞ。俺もお前ももうすぐ終われるからな。」
終われる?、このままだと人生が終わってしまいそうだが。
ut「かヒュ…ぐル、ちゃ、?ケほッ」
gr「どうした?」
ut「なッ、ンで…?、ごホッ」
gr「なんで…なんでだろうなぁ。」
gr「ごめん。ごめんな…」
なんでグルちゃんが泣くの。泣きたいのは俺の方だよ。
なんだか、グルちゃんの言葉の端々からは、緊張の糸が切れたような、悔しさ、虚しさが滲み出ている。
驚きやら苦しさで椅子から崩れ落ちてしまい、喉からは変な音がしてきている。
本格的に呼吸ができなくなってきたし、そろそろ覚悟を決めたほうがいいかもしれない。
gr「…ちょっと待っててくれ」
どういうことだ。俺をこんなにして置いて行くなんて。
初めて一緒に作ったオムレツにアレルギー食材混ぜるか普通。
グルちゃんは僕を殺すつもりなのか?
もう完全に手が痺れて、椅子に座ってもいられない。
床に倒れ込んでしまい、辛うじて意識は失っていないが、きっと凄く滑稽な姿だっただろう。
色々と良くない考えが頭を巡り、さらに混乱していると、グルちゃんがふらふらと歩いて戻ってきた。
gr「大先生…早くこっち来いよ」
そう言いながらグルちゃんは力なく座り込み、持ってきた包丁を自らの喉元へ当てる。
ut 「、ッ!、まッゴホ、て!ゲッほ」
意味も分からず、床を這うようにもがきながらグルちゃんの元へ近寄ろうとする。
だが、呼吸もままならない状態で動いても大して近づけない。
グルちゃんが居なくなっては生きていけない。
元気に生きてほしい。
死んでしまっては嫌だ。
そんな感情が脳を支配する。
必死になって這いずった末に、あと一歩の所までは近づくことができた。
だが、あと数センチ届かず。
腕がもう少し長ければ届いた距離で、グルちゃんは死んだ。
喉を掻っ切って死んだ。
腕が届けば助けられたかは分からない。
ただ、目の前で恋人が死ぬという大きなインパクトを残した。
感情の割には体は動かない。
正確に言うと、動かせない。
ut 「ゴほ、カヒュッ!、ぐルッ!、ちゃケホッ」
必死に伸ばした手にはグルちゃんの鮮血がたくさん付いている。
そして、俺の苦しさを忘れさせるかの様な恐怖、焦り、絶望に襲われた。
心臓を鷲掴みにされたかのような、胸の痛みを感じる。
ばたりと倒れたグルちゃんの首から大量の血が流れ、動けない僕と、一緒に買いに行ったばかりのラグに染み付いていく。
そして、決して拭うことのできない罪悪感のようにじわじわと染み付いていった。
あまりの恐怖でほぼ呼吸ができず、アレルギー反応は加速していく。
はくはくと虚空に酸素を求めても、息が上手く肺に入ってくれない。
もう、意識が朦朧としてきた。
このままだと、グルちゃんの元へ行くのも時間の問題か、と思っていた。
しかし、なにやら遠くからなにかサイレンのような音が聞こえる。
その音は次第に近くなり、やがて家のインターホンが鳴ったと思ったらドアを叩く音も鳴り始める。
だがその音に気がついた頃にはほぼ意識はなく、暗闇に意識を委ねる他なかった。
おはようございます。かいてんですよ
これからどうなるんでしょうね――⁇
テーマが一応情死(心中)だから救いはあると思う!!多分!!
コメント
1件
あおいです、読ませていただきました🌷 もう…冒頭から息が詰まるような展開でしたね。大好きな人にアレルギー食材を入れられて、しかもその人が目の前で命を絶つ——その絶望感が、呼吸困難の描写と相まって本当に生々しく伝わってきました。「なんでグルちゃんが泣くの。泣きたいのは俺の方だよ」って胸がぎゅっとなりました…。 ラグに染み込んでいく血が「罪悪感のようにじわじわと」って表現、すごく好きです。続き、どうなるんだろう…救いがあるって信じたいです。かいてんさんの描く世界、もっと見ていたいです。