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ラストは、このホストクラブのオーナーでもある私、三日月が、
あなたを、エスコートします。
※予測不能な妖し系メガネ男性に、落とされシチュ
「ねぇ…三日月、つまらないことを聞いてもいい?」
「……なんですか?」
三日月がつと流し見るような目線を私に向ける。
「そう…つまらないことなんだけれど、なんだか気になるから……」
掛けているメガネのレンズ越しにつぶさに見つめる涼やかな眼差しに、気恥ずかしさが襲って目を逸らす。
「そうですか。あなたが聞きたいのなら、どうぞどんなことでも」
低く甘い声音で真近に囁かれて、肌がぞくりとあわ立つようにも感じる。
「うん…三日月はどうして、”ドSメガネ”なんて、呼ばれてるのかなと思って…」
ここで流星たち他のホストから何度か聞いたことのある、彼をイメージしたらしいフレーズを問いかけた。
それは、ある意味禁句なのかもしれなかったけれど、もうずっと気になっていて聞いてみないではいられなかった。
思い切って尋ねた私に対して、グラスを手にストレートのバーボンを口にした三日月が、
「そんなことですか…」
と、唇に薄っすらとした笑みを浮かべた……。