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恐竜たちとの絆が深まりつつあるある日、いさな一行は探索の途中で大きな洞窟を発見した。
「こりゃまたすごいもん見つけたな。」いさながリオの背から降りながら呟く。
洞窟の入口は高さ5メートルほどで、岩肌に苔が生え、内部から冷たい風が流れ出している。不気味な雰囲気に全員が息を飲んだ。
「絶対ヤバい何かがいそう…」萌香が後ずさりする。
「いやいや、こういうところって絶対宝とかあるでしょ!」みりんが目を輝かせた。
「その宝を守る番人みたいなのもいるかもしれないけどな。」ゆうなが呆れ顔で突っ込む。
「無計画に突っ込むのは危ない。ここに拠点を作って、準備を整えてから中を探ろう。」いさなが提案すると、全員が頷いた。
さっそく、洞窟前に小さな拠点を建設することにした。リオとサニーが運んできた木材や藁を使い、簡易的な小屋を組み立てる。
強化された木製の壁:以前より厚みがあり、簡単には破壊されない。
火の明かり:洞窟内を探索する際のために、複数のたいまつを用意。
石製の武器棚:槍、弓矢、ナイフが収納されている。
食料庫:リオとサニーが集めた果実や肉を保存。
「うん、なかなか頑丈に仕上がったね。」みりんが汗を拭きながら言った。
「これで何が来ても大丈夫…だといいけど。」萌香は少し不安そうに呟く。
翌朝、全員が準備を整え、いざ洞窟の中に足を踏み入れた。
「ひんやりしてる…外とは全然違うね。」ゆうなが壁を触りながら感想を漏らす。
洞窟の内部は驚くほど広く、壁には光る鉱石が点在している。歩を進めるたびに足音が反響し、不気味な空気が全員を包み込む。
「これ、絶対何かいるでしょ。」みりんが弓を構えながら慎重に言う。
奥に進むと、奇妙な鳴き声が響いてきた。「キシャアアアア…!」
「な、なんだ今の!?」萌香が叫ぶ。
そこに現れたのは、巨大な昆虫のような生物だった。体長は人間と同じくらいで、鋭い触角と無数の足が絡み合っている。
「うわっ、昆虫とかマジで無理!」ゆうなが悲鳴をあげる。
「でもこれ…食料になるかもしれないぞ?」いさなが槍を構え、冷静に対処する準備をした。
「食べるの!?」全員が驚きの声をあげたが、いさなは笑顔で言い放つ。
「こういうときは何でも利用するもんさ!」
昆虫の群れが次々と現れ、全員は息を合わせて戦闘を始めた。槍で突く者、弓で撃つ者、ナイフで接近戦を挑む者――それぞれが役割を全うした。
「こんなとこで負けられるか!」いさなが吠えるように叫び、見事に最後の一匹を仕留めた。