💙side
阿部は追いかけても来ないし、携帯にも何も送って来なかった。
もうこっちから送る義理もないから、俺は家に着くと布団を被って横になった。
涙が後から後からこぼれて、ちっとも眠れなかった。泣きすぎて痛む頭を抱えて、朝までの時間を過ごした。
やがて朝日が部屋に射し込んできて、もう朝なのだと知った。
まんじりともせずに訪れた朝は、俺だけが昨日に置いていかれたような寂しい朝。
そういえば今日はオフだったと気づいて、俺はもう一度目を瞑った。
ようやく、遅すぎる睡魔が訪れて、明るい中俺はただただ眠り続けて一日が終わった。
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