快晴。
私はバインダーで陽射しを避けながら、空を見上げた。
夏場のうだるような暑さとは違い、湿度も温度も適温ではあるが、やはりカラッとした晴天には、特有の暑さを感じ、また、これから“始まる”のだという開幕の兆しが熱気となって、私を照り付ける。
ふ、と吐息をつくと、背中を軽く小突かれた。
「大丈夫か?」
総一朗が僅かに案じるように問いかけてくれる。
いらぬ心配をかけてしまったことに幾ばくかの申し訳なさを覚えながら、すぐに手を下ろし、笑顔を向ける。
「うん、ごめん。飲み物の積み込み終わった?」
バスを指して尋ねると、彼が「ああ」と頷く。
そんな彼に礼を告げ、私はバインダーへと目線を落とした。
「ビールとお茶と、おせんべいも準備できたから……あっ、マイクの確認してくるね」
たたっとステップを駆け上がり、既に挨拶は済んでいる運転手の男性に断********
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