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全裸のままソファーに横たわる佐久間を前に、照の心臓は異常なほど高鳴っていた。照はできる限り優しく、佐久間の頬に触れた。
手が震えている。
「照……」
震えを止めるかのように手を重ねる。
「大丈夫だから。」
なぜか、佐久間の心は落ち着いていた。
色んなことがありすぎて、逆に冷静になれたのかもしれない。
「照…」
もう一度名前を呼ぶ。
照は苦しそうだった。
息が荒く、思い詰めた様子だ。
きっと自分を責めてる。
何も悪いことなんてしてない。
悪いとするならば、めめと照のどちらを好きか決められない自分だと、佐久間は思った。
めめと居る時は照を思い、照といる時はめめを考えてしまう。
どちらか1人に決めなきゃいけないのかもしれないけど、どちらも選べない。
どちらも好きだ。
失いたくない。
できることなら、2人とも手に入れたいと思っている。
なんて卑しい人間なんだ。
悪いのは照じゃない。
「佐久間…ごめん。優しくできないかもしれない……」
「照はいつだって優しいよ。」
「違う……俺はそんな立派な人間じゃない。今だって、お前をめちゃくちゃにしたいと思ってる。優しくしたいなんて言いながら……」
項垂れる。
「オレだって、できた人間なんかじゃない。オレは…ズルい…」
佐久間は照に手を差し伸べた。
そして優しく抱きしめる。
「抱いて。」
照は目を見開く。
正気なのかと言わんばかりに。
佐久間は微笑んだ。
「照…オレに触れて…」
「佐久間…」
躊躇する照。
だけど、佐久間に促されるままに手を伸ばす。
震えながら、首筋をつぅーっと指先でなぞって、佐久間のハートのホクロに触れる。
佐久間はピクリとする。
鎖骨からゆっくりと胸の真ん中を撫でる。
ツルツルの佐久間の肌。
自分が付けた沢山の赤い跡を辿って指を下に移動させる。
佐久間は微かに甘い声をあげる。
胸、脇腹、下腹部……
あらゆる所につけていた。
夢中で貪っていたから、こんな際どいところにまでつけていたのかと驚く。
「照…キスして…」
ピンクの髪を撫でる。
それから頬に触れ、ゆっくりと唇を近づけた。
今度のキスは優しかった。
佐久間を大切に想う気持ちがそのまま伝わってくるようだった。
唇を合わせる音が部屋の中に響く。
角度を変えながら、何度も何度も繰り返される優しいキス。
キスをしながら、手を繋ぐ。
繋いだ手を頭の上で押さえつける。
少しずつ、深くなるキス。
支配するように、佐久間の体をソファーに押さえつける。
佐久間の足と足の間に自分の足を滑り込ませ、佐久間の動きを封じる。
照の体重が佐久間の体にかかる。
心地よい重み。
「はぁ…んっ…」
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眉間にシワを寄せて、照が与える快感に悶える。
キスしながら、照の手が佐久間の体を弄る。
脇腹を撫であげられて、ピクンっと体が跳ねる。
佐久間の足を開かせて、体を足の間に入れる。
佐久間の恥ずかしいところ全てが露になる。
「いゃっ、見ないで…」
「佐久間の全てが見たい。」
「は、はずかしぃよ。」
「ここには俺と佐久間の2人だけだろ?」
「でも……」
「今は俺だけの佐久間でしょ?俺と佐久間だけの秘密。恥ずかしいところも俺のものにさせて…」
繋いでいた手を離して、照は体を下に移動させ、硬くなりつつある佐久間のモノに触れる。
手で包み込み、そして優しく握る。
「ぅあ…っん…!」
「かわいいな…」
「いゃっ、ひか…るっ。そんなこと…いったら…は、ずかしっ……」
「ホントのことだし。」
クスっと笑う。
「もぅ、ひか…るの…ばか…」
佐久間のモノの先端にキスをする。
「ンぅっ!そこ……きた…ないっ」
佐久間は照の動きを遮ろうとする。しかし、照は佐久間のモノを口に含んだ。
「はぁぁあぁぁぁんっ」
温かい感触の中で照の舌が絡みつく。
吸い上げられ、上下に舐めらるたび、快感の波が次々に押し寄せる。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ…」
佐久間のモノは硬さを増し、今にも破裂しそうだ。
「っん…あっ…」
先端からねばねばした液が出て、糸を引いている。
それを照は舐めとる。
「っはぁぁっ…」
悶えている佐久間を見て、右側の口角だけを上げる。
いつもの照だ。
自分の与える快感に悶える佐久間。
こんな日が来るとは思っていなかった。
気持ちを伝えるつもりもなかった想いだ。
今こうしていることは、本当に奇跡。
佐久間の息遣いと、照の舌使いだけが部屋の中に響く。
あまりの快感に佐久間の手が空を切る。
「ひか…るぅ、もぅ……イくぅっ」
「イケよ」
強い刺激にたまらなくなって、照の頭を押さえようとする。
その手を握りしめる。
そして、いっそう激しく口を動かした。
「ダメっ、もう……」
離すどころかますます絡みついてくる。
「あっ、あっ、いッちゃっ……!!」
佐久間は仰け反り、照の口の中で果てた。
「あぁぁあぁ……」
叫びに近い喘ぎがこだました。
全身から力が抜けて、ぐったりと横たわる。
佐久間から口を離し、照は佐久間の熱い雫をゴクリと飲んだ。
「え……のん…だ…の?……」
朦朧として、意識が遠のいていく中、
「ひかるの……えっち……」
と、意識を手放した。
どれくらい気を失っていたのだろう。
心地の良い気だるさ。
ゆっくりと体を起こす。
ほぼ叫んでいたに近い喘ぎのせいで喉はカラカラ。
「ここは…」
照のベッドの上。
「起きたか」
隣を見ると照が肘枕をして佐久間を見ていた。
「あっ…」
照にされたことを思い出して、顔が赤くなる。
再び布団に入って潜る。
照はそんな佐久間を見てクスクス笑った。
「佐久間、出てこい。」
沈黙。
「おいってば。」
再び沈黙。
「佐久間の顔が見たい」
「やだ…」
「なんでだよ?」
「は、はずかしいもん…」
「お互い様じゃん。いいから出てこいって」
布団からちょっとだけ顔を出して、照をちらっと見る。
そしてまた潜る。
そんな佐久間を見て、照は声を出して笑った。
「本当にしょうがないやつだな。」
布団を剥がす。
佐久間はすかさず顔を手で隠す。
照は笑いながら、佐久間の腕を掴んだ。
少しずつ手を引き剥がす。
「ねぇ、こっち見て」
目をつぶって、抵抗してみる。
それを見て、照が笑う。
あまりにも楽しそうに笑うから、
悔しいけど観念して目を開ける。
それと同時に、チュっと軽いキスをされた。
「あっ、ちょっ!」
照はニコニコしている。
クシャッとしたその笑顔を見ながら、佐久間は照の涙を思い出した。
目を真っ赤にして、肩を震わせていた照。
いつもはクールなのに、あの時は激しい思いをぶつけてきた。
激しさに照本人が壊れてしまいそうだった。
でも今は笑顔だ。
幸せそうに笑っている。
「佐久間、好きだ。」
佐久間もつられて笑顔になる。
「オレも好きだよ。」
そうして今度はさっきより少しだけ深いキスを交わした。