テラーノベル
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佐久間は2人と話しをすることができて安心した。気持ちを再確認し、めめにも照にも好きだと言えた。
モラル的にどうかと思うけど、本当の気持ちだ。
もしも、どちらか1人だけを選ばなければならないとしたならば……
佐久間はどちらも選べない。
そして選ばない。
それならいっそ1人の方がいい。
そう思うほど、2人に本気だ。
2人の事を好きすぎて、いけないことなのかもしれないと思いつつ、話しだけじゃなく……えっちな事までしてしまった……
佐久間は罪悪感で胸がいっぱいだった。
押しに弱すぎると思う。
でも、2人の事を前にして理性って……保てるわけがない。
もし保とうとしたら、それは自分の気持ちに嘘をつくことになる。
それも時には必要なことかもしれないけど、素直でいたい。
「佐久間くん。」
佐久間は急に声をかけられてビクッとなった。
めめだ。
今日も圧倒的なオーラを放っている。
眩しい。
「びっくりしたぁ」
「なにぼーっとしてるの?お仕事中にえっちなことでも考えてた?」
近づいてきて耳元で囁く。
くすぐったくて身をすくめる。
「なっ、なわけないだろ!」
めめはイタズラっぽく笑った。
佐久間は頬を膨らませる。
「怒った顔もかわいい。」
そう言われて、耳まで赤くなった。
今日は雑誌の写真撮影で、メンバーが全員揃っている。
1週間ぶりくらいだろうか。
みんな個人の仕事が忙しい。
特にめめは多忙を極め、プライベートではメールするのがやっとだった。
久しぶりのめめ。
安定のカッコ良さ。
見惚れてしまう。
めめにきゅんきゅんしていたら、後方から近づく影。
佐久間は気づいていなかったが、真っ直ぐ佐久間を目指して歩いてくる照とめめは目が合っていた。
手が届くところまで静かに歩いてきて、背後から佐久間を抱きしめた。
「うわぁ」
思わず声が出てしまった。
「なんだ、照かぁ。びっくりしたぁ。」
「めめのことしか見てないからこういうことになる。」
「え、だって照は撮影してたし。」
「で、そのすきにめめとイチャついてたのか。」
「そんなんじゃないってば。」
口を尖らせながら抗議する。
「てか、そんなことより久しぶりに2人に会えて嬉しいな。」
佐久間は満面の笑み。
2人の撮影用の衣装が、それぞれに似合っていてカッコ良いなって思う。
こんな2人と自分がした事を思い出してしまった。
ぬくもりや感触が蘇る。
佐久間の顔は真っ赤になった。
恥ずかしさのあまり俯く。
そんな様子を見てて、めめと照はメンバーからもスタッフからも見えない場所に佐久間を連れ込んだ。
「顔真っ赤。ほんとにえっちなこと考えてたんじゃない?」
と、めめ。
「あの日のことでも思い出してた?」
と、照。
2人は佐久間の両脇に立ち、挟むような形になる。
めめが佐久間の顎をクイッとして軽くキスをした。
啄むようなキス。何度も繰り返される。
「っはぁ……」
甘え声。
もう一度キスをしようとしためめから佐久間を奪って、今度は照が佐久間にキスをした。
舌で唇をなぞる。
まるで上書きするかのように。
「っあ……」
照の服の裾をぎゅっと握りしめた。
もうひとつの手はめめの腰にまわされていて、その手にも力が入る。
佐久間の心臓は尋常じゃないほどバクバクして、いつ止まってもおかしくないと思った。
右からめめ。左から照。
2人は佐久間の体を弄る。
「今日の佐久間くんの衣装セクシーだね。」
めめが佐久間の耳を舐めながら言う。
今日の佐久間の衣装は素肌にシースルーのシャツ。そしてその上にジャケット。
ジャケットをはだけただけで、小さな突起が透けて見える。
「俺たちを誘ってるのか?」
照も、佐久間のピアスを指で弄びながら耳元で囁く。
「え、ぃや、衣装さんが……」
全部を言う前に、唇を奪われる。
少し深めのキス。
「岩本くん、ズルい。」
そういうと、自分の方に佐久間の顔を向け、照よりもっと深いキスをする。
佐久間の心臓はもうもたない。
こんなにカッコ良い2人に交互に唇を奪われ、体を弄られ、正気でいられるわけがない。
「っ、ねぇ……だめ……。」
流されそうになりかけたが、佐久間は2人を制す。
「仕事中!!!」
『たしかに。』
2人の声が揃う。
佐久間は2人から逃れ、みんなの元へ戻った。
残された2人。
「佐久間くんは渡さないよ。」
「俺だって、あいつを手離す気はない。」
2人の視線。
バチバチと鳴ってそうだ。
佐久間の撮影が始まった。
「佐久間くん、いつにも増して綺麗だね。なんだろう……すごく艶っぽくていいねぇ〜。」
カメラマンが佐久間の色気にやられていた。
その色気の原因が、めめと照にあるなんて誰も思わないだろう。
2人はカメラマンを睨みつける。
佐久間は自覚がないのだろうが、元気で明るいイメージをかき消すくらいの色っぽさがダダ漏れである。
刺さる人には刺さるので、目が離せない。
実の所2人も、たまに見せる色気にやられたクチである。
多分無意識だと思う。
ダンスをしてる時はスイッチが入るのだろうけど、それとは別に見せる艶っぽさ。
あれはやばい。
誰にも見せたくないので、どこかに隠してしまいたい。
2人はそう思った。
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