TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

〜HQ体調不良&怪我集〜

一覧ページ

「〜HQ体調不良&怪我集〜」のメインビジュアル

〜HQ体調不良&怪我集〜

7 - 第7話【宮治】雷恐怖症

♥

1,428

2022年10月09日

シェアするシェアする
報告する

注意事項

・過呼吸などの表現あり

・表現力、語彙力《文才》を私に求めたらダメよ??\( •̀ω•́ )/

・原作とは異なる点がございます。

・誤字、脱字に関してはお許しを✨

・通報禁止

《~お主からのお言葉~》

恐怖症ってあんまり分かんないけど、何となくで書かせて頂きます!間違ってたりするかもしれませんが、その場合はすみません!!!では!どうぞ!!


━━━━━━━━━━━━━━━

第7話「雷恐怖症」

《宮治》



朝起きて時計を見ると4時ぐらい。まだ寝れるが寝ようとする前にあることに気がついた。


ザァーっ…ザァーっ


窓を見ると雨が降っていたのだ。最悪と心の中で何回も思う自分。ベットは2段だけど、1番下だから侑(ツム)を起こす問題は無い。そっと足を忍ばせリビングへと向かう。足音を鳴らさずゆっくりと_。


治「雷だけは…鳴らんといてや…っ」


そう密かに願う。







侑「サム、なんちゅうとこで寝とんねん」

治「…んんぅ…ッ」


いつの間にか寝ていた。起きて窓の外を見てみると雨は止み、青空が見え始めていた。心でホッと安心していた。俺は雷が怖い。それにはある理由があった。



俺が幼少期の頃、雨が降っている中、外に飛び出した俺はびしょ濡れになりながらも道を歩きながらはしゃいでいた。まだ子供だったこともあったみたいで、雷が鳴ってようが鳴っていないようが雨に夢中だった。そして、だいぶ歩いたところに1人の男性がこちらへと歩いてくる。その男も何もつけず傘も持っていなかった。何かと急いでいるのか、少し早足だった。そして、ゴロゴロッと大きい音が鳴ったと思ったら、目の前にピカっ!!と光が放たれた。それがなった瞬間、その男の人は倒れていた。当時、俺は何が起こったのか分からず、頭の中が混乱していた。そんな中でも雷はゴロゴロと音をたて辺りを光で照らす。遂に俺は耐えられなくなり目から涙を零し、1人でわんわんと泣いていた。数分経っても誰も現れず、そろそろ目も体力も限界だった。あの後、道端で倒れているところを発見され、無事家族の元へと帰れたのだ。雷が苦手な理由は、、、あの後、あの男の人は亡くなったらしい。そう聞いた瞬間、もし、あの時俺があそこに居たらと考えてしまい、目の前にあの男の人が倒れる瞬間を何度も何度も繰り返されてしまう。簡単に言うとフラッシュバック。それともう1つ、1人で涙を流していた時に、誰も助けてはくれなかった恐怖が今も身体が忘れられない。



だから、雷が怖い。1人に感じてしまうから。このことを知っているのは家族と侑だけ。


侑「そや、サム」

治「…なんや」

侑「今日、雨らしいで」

治「…だから?」

侑「え?」

治「まだ、雷は怖いけど、もう高校生なんやし、、大丈夫や」


侑(ツム)はあぁ見えて結構な心配性である。双子の兄弟だという事でもあるかもしれない。


侑「わかったけど、、無理やったら言いや」

治「だから、大丈夫やって…」



そんな言い合いをしていたらいつの間にか家を出ていてあと数歩で学校に到着しようとしていた。そして、さっきまで激しく降っていた雨が止んでいた。


侑「部活やー、北さんに怒られんようにしとこ」

治「いつもそのきでおれや」

侑「はぁ?!」


怒られんようにしようと言った途端から喧嘩が始まった。遠くの方からオホホッと言う高笑いが聞こえてくる。カメラのシャッター音も…。そんなのに気がつかない。双子は喧嘩の真っ最中。どんなに小さい事だろうが喧嘩は始まってしまう。


北「…(((圧」


遠くの方からものすごい圧が飛んできた。その途端、双子は喧嘩を辞め、どこから殺気が飛んできているのかキョロキョロと辺りを見回し始めた。


北「どうも、おはようさん」

侑/治「ビクッ…」

侑/治「お、おはようございますっ!」


突然、背後から現れた主将の北信介。彼はある意味問題の双子の面倒を見れる人であり、なんでも完璧である。赤点は取ったこともなく、当然手抜きもなし。周りからも信頼されており、怒ると怖いが素は優しい人だ。


北「今日は早いんやな」

侑「あ、はいっ!」


その後北さんと双子は部室に向かい着替えを済ませ、体育館へと移動していた。


ポツっ…ポツっ


廊下を歩いていたら、急な雨が降り出した。まだポツポツ雨だったが、あとから激しくなるのは知っている。雨の音が足音を消す。沈黙のまま、体育館へと入っていく。





ザァーっ


一向に止む気がしない雨。まだ苦手な雷は落ちていなかった。まぁ、大丈夫だろうと思っていた自分が馬鹿だったのだろう。


ピッカーン…ゴロゴロッ


遠くの方から音が聞こえる。光も少し、こちらへと見えた。


アラン「えらいデッカイなぁー、」

北「お前ら停電したらその場を動くなよ、片付け開始や」

部員「うーす!」


治「ッ……」

侑「サムっ、大丈夫か?」

治「だ、大丈夫や!」


そういい用具室へと入っていく。

ピッカーンゴロゴロッッ⚡

((バチッ

治「ひっ!?」((泣


思わずしゃがみこみ耳を手で覆い被さる。運悪く、辺りには誰も居らず、1人で体を震わせていた。


治「いや、ッッ!…しっしぬぅッ!!!」


パニックになった俺は大声を上げていた。



侑side


((バチッ


ヤバっ!今すごい雷落ちてきたやん!!サム!!!


侑「サムっっ!!!!」

角名「侑、サムなんか言ってどうしたん?」

侑「サム、雷恐怖症なんや!早く探さんとっ!!((」


いやっ、ッッ!しっしぬぅッ!!


暗闇で場所が分からなかったが、治の大声により治のいる場所が分かった。すぐさま俺は駆けつけた。手探りで周辺を探すもまだ侑に触っていない。すると、運良く停電がおさまり、暗闇の体育館から明るい体育館へと変わっていった。明るくなった瞬間、俺は用具室へと走り出し、治を探す。そして、見つけた頃には小さく蹲り、目から涙を流し大声で叫んでいる俺の片割れの姿が目に映った。


治「やあっ!!!けホッ、ゲホッ」((泣

侑「サムっ!!」


他の奴らもその状況に気づき治の方へと駆け寄っていく。


治「しぬぅ…ッけホッヒュッ!?」

角名「治っ!?」

北「過呼吸や、治ゆっくり呼吸し」


こんな場面で今も尚冷静なキャプテンの北信介。角名は少し驚いていたが、すぐに平常心に戻り、何かを察したのか体育館の外へと飛び出した。


治「しぬっ!ヒュッけホッ、やっ!!!!けホッゲホゲホッ…ッけホッ」

北「深呼吸や、一旦落ち着け〜…」((サスサス


治は雷によりフラッシュバック中…。

侑は考える。今自分の片割れが雷を怖がり過呼吸になっていることを。今自分がしてあげることは……これしかない。と_。


((ギュッ

治「!…ヒュッ…けホッ」((泣


“ハグ”

それは誰もがされれば落ち着くもの。孤独感が消え相手の温もりに満たされ”1人ではないよ”と伝えることも出来る。


北「!…ふふっ」


この光景に北は思わず笑みを零す。


いつもなら喧嘩ばっかの双子が、片方が寄り添い片方がその優しさに甘える姿。実に微笑ましい光景だった。いつの間にか雷は止み、空には少しずつ晴れていった。


治「はぁっ…ッ」((泣

侑「ほら、大丈夫や、、雷なんてもう鳴ってないで」

治「う、ん…グスッ」

監督「治っ!大丈夫か?」

北「今落ち着いてるとこです。」

監督「そうか、治、この後の練習無理だったら休んでいいからな」

北「角名、監督呼んでくれてありがとな」

角名「あ、いえ、、自分のできることはこれくらいかなって思って、、///」


角名は少し照れくさそうに言った。盛大に褒められた子供のように…。


治「はぁっ…グスッつむ…グスッ」

侑「なんや?」

治「グスッ…ヒックッ、やっぱり雷…グスッ怖ぃ…」

侑「!…そやな、、」


いくら我慢しようが怖いものは怖い。治は改めてそう思った。あの後、保健室に行き体を休ませてから部活動へと参加する。侑に「まだ休んだ方がええんちゃう?」と言われるが、大会も近いのに休んでる暇あるかっ!て感じで練習を続けた。今日はいつもと違った。俺が雷に怖がっている姿に笑いもせず、必死に助けようとする姿。あぁ、この人たちはいい人なんだ、ともう一度改めて実感した。今日も明日も明後日もこんなに最高な仲間を持った今この日、俺は最高の幸せを手に入れられたような気がした。





🕊 𝕖𝕟𝕕 𓂃 𓈒𓏸 💗


NEXT ⇒「黒尾鉄朗」先端恐怖症

※次回も遅くなります。

この作品はいかがでしたか?

1,428

コメント

11

ユーザー

mikotoᰔᩚです! このアカウントはもう使用出来ないので、続きの投稿が出来なくなりました💦(スマホの機種が変わり主がアカウント連携をしていなかったため)一応、ここでのプロフィールにも書いてます。私の作品をまだ見てくれる方、気になる方はぜひ、この日向くんのアイコンをタップして作品を見ていただけると嬉しいです✨相変わらずチャットノベルorノベルで書かせていただいてます!!

ユーザー
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚