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⚠︎アメ日(?)
焼け跡の匂いが、まだ残っていた。街は崩れ、空気は灰色で、 人も、国も、立ち上がる余力なんて残っていなかった。
その中で、アメリカさんだけは変わらなかった。
🇺🇸「ほら、立てよ」
軽い調子で手を差し出してくる。
食料も、物資も、金も、技術も、 必要なものを全部持ってきて、 当然みたいな顔で言う。
🇺🇸「助けるのは当たり前だろ?」
周囲は皆、感謝した。
救われたと。
もう一度やり直せると。
私も、頭では理解していた。
アメリカさんがいなければ、今の私はいない。
立ち上がることもできなかった。
それでも。
心のどこかで、ずっと思っていた。
どうして私は、助けられる側なんだ。
どうして”あいつ”は、いつも余裕なんだ。
悔しかった。
情けなかった。
それでも、生きるためには 差し出された手を取るしかなかった。
あいつは笑って言った。
🇺🇸「気にすんなよ。困った時は助け合いだ」
助け合い。
そんな綺麗な言葉じゃない。
私はただ、守られていただけだ。
ずっと。
――だから。
何年も後。
目の前であいつが崩れ落ちた時。
最初に浮かんだ感情は、恐怖でも心配でもなく。
「やっと、同じ場所に落ちてきた。」
そんな最低な安堵だった。
そして私は気づく。
自分が、どれだけその立場を嫌っていたかを。
新連載!投稿遅くなるかもしれませんが…
頑張ります!ではまた!