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あたしは晴美ちゃんの話は半分しか聞いてないけど、こんな風に親友みたいに二人で会話をしてる所をずっと想像してた、信じられない現実にうっとりとして首をウンウンと振る
「康夫は子供のことなんか何もわかってないのよ、母親は子供を産んだ瞬間から母親になるけど、父親の自覚が出来るのなんか一体いつなんでしょうね?未だに彼は大学生のまんまよ!外では良い顔をしてるけど本当に子供っぽいの」
クス・・・
「まるで子供が3人いるみたいな言い方ね!晴美ちゃん!」
彼女がおかしそうにケラケラ笑う
「そうよ!うちは康夫が一番手がかかる大きな子供なのよ、ねぇ!クッキー食べない?お腹空いてきちゃった、頂き物だけど」
「喜んでもらうわ、今度私も何か持ってくるわね」
それから二人はダイニングテーブルに映った、晴美ちゃんはまだ夫の愚痴大会を続けたがっている
「あなたも何かないの?旦那の愚痴」
パリンッと晴美ちゃんが10枚目のクッキーを歯で割りながら言う、ここで私も何か言わないと怪しまれるかもしれないと思った
「え~と・・・・そう!赤ちゃんが出来る前に大喧嘩したの!彼ったらインスタで元カノをフォローしててその子の水着の写真に「いいね」してたのよ!」
「何それ!サイテーじゃない!」
晴美ちゃんが憤りをあらわに鼻息を荒くする
「いい?元カノのインスタに「いいね」をするのは彼が彼女に未練がある証拠よ!」
「やっぱりそう思う?」
「そうよ!元カノが今何をしてるか気になるから観に行くんでしょ?でもまだ「コメント」してないわよね?「コメント」をしていたら黄色信号よ!パワーインスタグラマ―の私が忠告しておいてあげる!」
「うん・・・コメントはしてないわ、それまでにあたしが彼のインスタ覗いているのバレちゃって大喧嘩したの」
あ~・・・と晴美ちゃんがおかしそうに両腕をあげて笑った
「それはマズかったわね~~彼怒ったでしょ」
「もうカンカン!」
「そりゃそうよ!やましい気持ちがあるから怒るのよ!
「どうすればいいかしら?」
「一番ダメなのは険悪になることよ・・・さりげなく元カノのインスタを観るのは辞めて欲しいという事ね・・・真希ちゃんって意外と監視するタイプなのね」
「うん・・・なんだか心配で」
「私はその点は康夫のスマホは見ないわ、私も見られたら困るし、時々喧嘩する時用に責めれる所を忘れないようにメモ機能に書いてるし・・・外で何をしてるか実際一番知らないのは嫁じゃない?一応信頼はしてるけど」
そこで晴美ちゃんがホウ・・・とため息をついた