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頼まれたので悪役令息を辞めます 2章

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頼まれたので悪役令息を辞めます 2章

第17話 - 2章14話

38

2025年04月02日

#創作BL

#異世界

#創作

#悪役令息

#BL

幻の神＿

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幻の神＿

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ビュンビュンと音を立てながらデニスを追いかける氷の剣と火の剣、時々2本の剣がぶつかりその場で爆発したりもする。

エディはしっかりとルール違反だと理解しているため戦闘を中止しデニスを止める為に協力してくれている。

ルカ｢なーんであいつはあんな逃げてんだろうね｣

ルカ｢突っ込んできそうなのに｣

ルカ｢まるで…何かを待ってるような｣

攻撃を避け続けるデニスを目で追うルカがふと、口に出し言葉にシャルロットは何かが引っかかり地面に短剣で文字を掘り出した。

シャルロット｢…ロイお兄様が代表じゃなくて(ﾊﾟｷｯ)シャルロットが代表時…龍人の初登場…待つ…時間稼ぎ…｣

シャルロット｢何回目だ…３…は違うあの時は王になるのが早くて処刑されてた｣

シャルロット｢5…7…じゅう…12！｣

シャルロット｢12回目だ…！ルカあいつはワイバーンを呼び寄せてる！｣

ルカ｢シャルありがとう、でもね今コロシアム中に声聞こえるからね？危ないよ｣

あ、となり焦るがそういえばシャルロット、と口に出す前に何かが割れるような音がしたな、と気づく。

ルカ｢俺が強制終了出来てよかったね。｣

シャル｢！マジでありがとう！！！｣

ルカが魔法で瞬時にシャルロットの拡張魔法を強制終了してくれたようだ。ホッと安心してルカに飛びつき感謝を伝える。

ルカ｢ワイバーン呼ぶって…コロシアムが歓声から悲鳴に変わるでしょ｣

ルカ｢…あいつ噛み殺そうかな｣

シャル｢おわ…物騒｣

だるそうに頭を掻き前髪を上にかきあげるとふぅー、と息を吐き物騒な言葉を口にした。

ルカ｢龍（ドラゴン）の姿になって追い返すしかないね〜…こっちに来てから追い返すのは無理だし｣

龍人は基本人の姿を保ち能力を使う時は半龍の姿になるが完全に龍の姿になることも可能である。

ルカ｢こら、ワクワクするのやめなさい｣

とんっ、と指で額をつつかれ｢あたっ｣と声が漏れる。小説の表紙に出ていたルーカルの龍姿は本当にかっこよく文でもなく絵でもない実物を見れるとしたら…とてもみたい。

ルカ｢見たい？｣

シャル｢見たい！｣

ルカ｢即答、いいよ見せてあげる｣

くすりと笑ったルカはシャルロットの頭を撫で距離を取る。ぶわりと広がった冷気にエディがブルりと震えた、冷たく白い空気がルカを囲うようにクルクルと周りﾊﾞﾌｯｯと空気が広がり次に目を開いた時には薄い青の綺麗な龍がその場にいた。

シャル｢う…ぁ｣

顔を見ようと首を上げれば痛くなりそうな程に大きい身体に思わず声が漏れる。ルカの口からふぅーと白い息が吐き出される、ルカの足元の地面は氷パキパキと音を立てていた。

くるる、と可愛く鳴いたルカが頭をシャルロットに擦り寄せ羽を羽ばたき空に飛んだ。勢いのままデニスを咥えてワイバーンが飛んできてる方なのだろうか、其方に投げ、向かっていった。

『りゅ、龍人の、龍姿』

『龍人が2人も！？帰ったらすぐに取材の準備だ！』

『龍人の恋人と思われるシャルロット様もだ！！！』

観客席にいる生物学の教師だろうか、助手に大声で叫び興奮気味で去っていった。これは後々忙しくなりそうだ。

教師が去っていったコロシアムは静まり返り無言が続いていた、シャルロットはその場に座り込み息を吐き出した。

シャル｢は…はあぁぁー｣

シャル｢きっつ…あ｣

バキッ

へたりと寝転がったシャルロットの右側から氷が形成された。

シャル｢コントロール間違えた｣

最近習得したばかりで力加減が難しいのにも関わらず大量に使い、身体に流すはずの魔力が氷を生み出す魔力となってしまった。

遠くの方で爆発音やワイバーンの叫び声や様々な音が聞こえ観客席が緊張と恐怖で包まれる。

そんな音はシャルロットに聞こえておらずそれよりも風属性が上手く使いこなせずずっと出しっぱになっており魔力がずっと吸われる感覚がしていた。氷も結構な大きさの物を作ってしまったことによって魔力がごっそりと持っていかれていた。

(戦いの後のこの魔力消費はきつい…コントロール出来ないから止められない

(だれか〜魔力ポーションください…

ポソりと口からも魔力ポーション、と言うと誰かの手が背中に当てられ風属性を抑え込まれる感覚と魔力を注がれる感覚が訪れた。

シャル｢る…か｣

人型に戻っているルカがシャルロットの顔を覗きこむ。

ルカ｢お疲れ様シャル、後で魔力ポーション飲ませておくから今は寝てていいよ｣

魔力が切れかけぽわぽわとした頭でルカの言葉をどうにか理解しそのまま身体の力を抜くと抱き抱えられ。

抱えられる手から魔力がじわじわと流れ込み無駄に流れない自身の魔力が身体に戻ってくる感覚に安心し、完全に意識を手放した。

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2章14話エンド ⁴⁄₂

多分この世界はロートが生きてるかで変わりますねなのでロートが一番の鍵です。

ロート生存→シャルロットの精神安定→シャルロット頑張れる→シャルロットがHappyEND勝ち取る

ロート死亡→シャルロット精神不安定→シャルロット頑張れない→シャルロット処刑でBADEND

嫌われ者のシャルロットにとって肉親であり唯一愛してくれる人であるロートの存在は大きいですねᵔᢦᵔ