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これは、d!様の二次創作(軍パロ)です。
ご本人様には一切関係ございません
エセ関西弁、捏造注意
その他の注意書きはプロローグを参照ください
でははじまります
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴って学校が終わった。学校は好きでも嫌いでもない。
担任の先生は好き。おもしろい。たまにウザいけど俺のことをちゃんとわかってくれてる。
でもクラスメイトは嫌い。っていうか苦手。俺のこと、まだ怖がってるから。
もう6年生なのにな、と思いながらランドセルをしょって立ち上がる。案の定、あいつらがドアの前で待っていた。
sho「遅かったなお前!」
ut「お前のクラスが遅いの珍しいやん」
そう他愛もないことを話しながら学校の門をくぐる。今日は5人で遊ぶ。楽しみやな。
rbr「そーいやみんなって、今日の総合学習の時間何やったん?」
突然rbrがそう聞いてきた。総合学習とは、いわゆるホームルームや道徳に近い授業。
今日は「将来の夢」についてだった。
ut「僕はね、世界の美女の恋人になることやで」
kn「きしょ」
ut「ひどない?シッマはどーやねん」
kn「……、親から離れる」
ut「あ〜、ね…」
sho「俺はね、大人気の野球選手になりたい!」
rbr「俺は〜」
sho「身長を伸ばしたい、やろ?w」
rbr「はあ〜!?お前シバくぞ!?」
kn「アーハッハッハッwww(爆音)」
rbr「うるさいわ!笑ってんちゃうぞ!」
ut「お前も十分うるせえよ」
sho「zmは?どうなん?」
俺…、俺は…
zm「やりたいこと、ないねん」
授業中、嬉々として自分のやりたいことを語っていたクラスメイトたち。だけど、俺にはやりたいことがない。
薄い雲に光が差し込むのを眺めてボーっとしていたら、先生に声をかけられた。
「zm?大丈夫か〜?」
zm「あのさ、先生」
「ん?」
zm「俺、やりたいことないねん」
息を大きく吸って、一気に話した。
zm「みんなみたいに、夢や目標がないんや。でも、それってよくないことやってるみたいで、怖い」
また、孤立するのは嫌や。知らないうちに自分の目に涙が浮かぶのがわかる。
「だいじょーぶだよ、zm」
先生が俺の顔を覗き込んできた。
「俺もね、zmくらいの時にはやりたいこと、なかったんだ。やらなきゃいけないことはあったけど…。だけど、それは悪いことじゃない。じっくり探して大丈夫だよ」
先生は、ただひたすら優しい顔で俺を見つめてきた。
「あ、ちなみにね、」
と先生はちょっと意地悪そうに笑うと、
「俺が今やりたいことはね、世界を巡ること!」
と晴れやかに言い切った。
やりたいこと、できた、かも…?
さっきの先生の言葉が頭の中をずっとぐるぐると巡っている。
zm「やっぱ嘘」
rbr「は?」
zm「やりたいこと、ないっていうの嘘」
俺が、今やりたいのは…
zm「世界を、船に乗って世界を巡りたい」
一瞬で、シーンとなった。
あ、やっべ、恥ず…
zm「え、えーっと…」
sho&rbr「ええやん!!!」
sho「なにそれ、かっこええ!!え〜、それ俺もやりたいかも〜!!」
rbr「zmらしいな〜!船旅とか憧れるわ〜…」
そっからは、世界の国々の話でひたすらに盛り上がった。小学生たちのつたない知識での世界の会話だった。でも、すごく、楽しかったんだ。
「いろんなものを実際に見るのはね、何よりも大事なことだと俺は思うんだ。一生忘れられない、本当の学びとなって、絶対にzmのことを助けてくれるよ」
次の日、恐る恐る先生に自分のやりたいことを伝えると、いいじゃん、と言ってくれた。
それから、先生はこれまでに立ち寄ったいろいろな国や街の話をしてくれた。全部きらきらしていた。飽きることがない。
俺も、行ってみたい。
そう、船で。自分の船で。
さながら海賊のように
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こんにちは、てってれーです。スマホの制限と戦いながら一話がかきあがりました。嬉しみ。
まだまだ幼馴染の彼らの交流を描くつもりです。
では、また次の話で会いましょう…、さようなら〜