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日記


2022/03/07






















今日は絵を描いた。

頼まれていた担任の似顔絵だ。

似顔絵を描けと言われても俺は学校に行っていないので顔なんかそんなに覚えていない。


でもどうやら拒否権はないようだったので描くしか選択肢はない。


皆が先生に感謝を伝えようとしてるんだ。

俺も少しぐらい手伝うのもいいかもしれないしな。


そんなことを思いながらそばにあった銀色のシャーペンを握る。


俺は覚えている容姿を頼りに、担任の似顔絵を描いていた。


確かこんな服を着てる事が多かったような、

こんな髪型だったような、

こんな顔だったような、


ペンを動かしては一旦止め、また動かしては消しゴムで消す。


そんなことを繰り返していた。



頼んできた生徒はずっと俺は絵が上手いと思い続けていたのだろうか。


俺の絵が上手いとの噂が広まったのはだいぶ前。


確かに昔の俺は絵が上手かった。

でも絵が上手かった時期はその頃だけだ。


しばらく俺は絵を描いてなかった。

なので今、絵を描いたって上手くはない。


上手くない絵のまま、描いた担任の似顔絵を渡したらどんな反応をされるだろう。


文句を言われ、もう1回書き直されるか、

それとももう諦めてその絵に決めるか、


俺はもう一回描き直したくなかった。

めんどくさいからだ。


俺はめんどくさい事が嫌いだ。


だから俺はたくさん練習をした。

一日で、何十分も。


そんな練習もめんどくさかった。

でも頑張って練習した。


せっかくこの機に乗じて、

頑張ったっていう賞を少しでも作るために。


意外とすぐ顔の形は上手く描けるようになった。


なんとか俺は似顔絵を上手く描き終えた。



ついでに何か好きな絵でも描こうか。


そんなことを思いながら自由帳の余白にペンの尖端を押し付ける。


そのまま瞳、眉、鼻、口、輪郭を描き、最後にサッサッと髪の毛を描いてゆく。


そこに出来上がったのは

少し困ったような表情をした幼い男の子。


するとふと好きなゲーム実況者グループが頭を過(よぎ)る。


そうだ。誰かそのメンバーの中の一人を描いてみよう。


そんなことを俺は思った。


そして描けそうなメンバーの一人を描いていた。


紫の特殊なヘルメットを被っており、ジト目の男性。


でもなかなか上手く描けない。

やっぱり絵は難しい。


今日はもう深夜の0時を過ぎている。

明日、朝早く出掛けなければいけないんだった。


もう寝よう。


風呂は入ったし、晩御飯は今日は辞めておこう。

























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