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もう一度唇を奪われ
今度は深く長い口づけが続く。
狭い車内の助手席シートが微かに軋み
目を開けて尊さんを見つめた瞬間に
唇が離れたかと思うと、尊さんの舌が俺の下唇を優しく舐める。
その感触に背筋がゾクリと震えた。
「ひゃ……っ…や……っ」
キスだけで全身が敏感になってしまったようで
尊さんの指先がシャツ越しに俺の胸元を探るように触れると
布地の上からでもわかるほど固くなってしまった小さな蕾を的確に捉え
指の腹で軽く押し潰すように捏ね回された。
「んっ……!?」
思わず声が漏れると尊さんがニヤリと笑い
爪の先でカリッと引っ掻くように刺激を与えられる。
「ここ……もうこんなになってるな」
「やっ…だめ……です……っ」
必死に身を捩ろうとしても狭い車内では逃げ場などなく
逆に尊さんに強く抱き寄せられてしまう。
そして服の裾から無骨な手が滑り込んできた。
「!?」
冷たい手のひらが肌に触れ
電流が走ったような衝撃に襲われる。
そのままゆっくりと上へ移動してきたその指先は、絆創膏の上からでも存在を主張する突起を探り当てると
ペリッ……という小さな音と共に、丁寧にそれを剥がし取っていく。
「ぁ……っ…み、見ないでくださいぃ……っ」
羞恥心に耐えきれず目を瞑ると、すぐに次の刺激が訪れた。
剥き出しになったそこを直接摘まれてしまい、甘い痺れが全身を駆け巡る。
「ひぅ……!?」
痛いはずなのにそれ以上の快感が押し寄せ、腰が砕けそうになるほどだった。
「…目、逸らすな」
そう言って再び覆い被さってくる尊さん。
「やっ……ま、待ってください…っ、こんなの……恥ずかしい…です……」
「体は正直みたいだけどな」
尊さんの声が耳元で響く。
次の瞬間──
シャツのボタンが一つずつ外されていく。
慌てて制止しようとするけれど
彼の強い腕の中で抵抗は無意味だった。
「んっ…ぁ、だめです…って…」
抗議の声も虚しく、白い胸元があらわになる。
月明かりに照らされた鎖骨から胸元にかけて。淡く青白い肌が浮かび上がった。
「こんなに勃たせておいて、よく言うな」
尊さんの呟きと共に唇が寄せられる。
チュッ―――……
首筋から鎖骨へと幾つもの跡が残されていく。
そして胸元にも歯が立てられると同時に強く吸われる感覚。
「んんっ……!」
痛いけど気持ちいい矛盾した感覚に悶える。
指で弄ばれていた乳首も今や完全に勃ち上がっており
尊さんの唾液で濡れ光っていた。
「やら…っ…あ…っ、!そんなとこ……跡つけちゃ……っ」
しかし、その言葉がまるで合図だったかのように──
尊さんの手が俺のベルトにかかり
カチャリという金属音と共にバックルが外された。
「え……っ!?た、尊さん…っ?!」
抵抗する間もなくズボンのウエスト部分がずり下ろされ
太ももの付け根あたりまで露わになってしまう。
「こ、こんなとこで…誰かに見られたら……っ!」
焦りと恥ずかしさで涙目になる俺に
尊さんは一瞥をくれただけで
再び首筋から鎖骨へと唇を這わせていく。
執拗なまでの吸引音と共に
次々と赤い花びらのような痕跡が刻まれていく。
「ひゃんっ……!も、もうだめ……っ!」
弱々しく訴えると
不意に身体が宙に浮いた。
「あ……っ!?」
両足を持ち上げられ
助手席の座面に腰掛けた状態で大きく開脚させられてしまう。
その間にも尊さんの唇は移動を続け
太ももの裏側、膝の裏、ふくらはぎへと順番に吸い付いてきた。
「んんんっ……!?やあっ……そこっ……ひぁ…ッ!!」
皮膚の薄い部分への吸着に思わず悲鳴が漏れ
びくんっと身体が跳ね上がる。
「ここも…全部……誰の恋なのか分からせないとな」
独り言のように呟きながら
尊さんは俺の右足首からふくらはぎ
膝裏から太ももの内側へと舌を這わせていき
その全てに所有の証を刻んでいった。
「あ……ぁ……っ…や……ぁ……っ」
やだと言いたいのに
身体は全く言うことを聞いてくれず、気持ちよさに抗えない。
続いて尊さんの唇が背中に回る。
車内という狭い空間で必死に姿勢を変えようと藻掻くが
完全に拘束されたような体勢ではほとんど身動きが取れない。
「ん……っく……!ひっ……ぁ…っ!!」
肩甲骨の間から背骨に沿ってキスマークが刻まれ
時折甘噛みされたり強く吸われたりするたびに腰が砕けそうになる。
「ふぁ……っ…ぁ……もう……ゆるしてくださ……っ」
掠れた懇願も尊さんには届かないのか
次第に彼の手は脇腹へと伸びて行き
脇の下や肋骨の隙間にも容赦なく口づけの嵐が降り注いだ。
「んぁっ……あ…っ……は…っぁあ……っ!」
もうどこに触れられているのか分からないくらい全身が疼いている。
それでも尊さんの動きは止まらない。
むしろどんどん過激さを増していく一方だ。
「ひぅっ……!?やだ……っ…ぁんっ!そこまで……っ!!」
ついには腰から尻へと指が回り込み
臀部の割れ目に沿うように何度もキスの雨を降らせてきた。
「ん……ぁ……あああ……っ!!」
あまりの恥ずかしさと未知の刺激に混乱する頭。
もはや自分がどこにいるのかさえ分からなくなるほどの悦楽の波に溺れていく。
「はぁ……っ…ん……もぅ……や…っ……だめ…ぇ…っ」
息も絶え絶えになりながら
涙目で懇願すると、尊さんは再び唇を塞いできた。
「んん……っ!!」
最初は優しく啄むようなキスだったが
すぐに唇全体を覆うように深く重ねられる。