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――書き出し――
記録物語-R.s.༗《レェズ》メリーさんの執事
《陰陽ノ矛盾編》の続きでございます…
では、続きをご覧下さい。作者より
…――夢ノ中の世界――瀧奈ノ――…
瀧奈「兄ちゃん…またでかけるの?」
…目の前には子どもの頃の瀧奈が居た、隣には瀧奈の兄である瀧咲 瑛治[エイジ]が靴を履いている
瑛治「奈夕希…あぁ、そうだね 兄ちゃんはとても忙しいからな」
(幼い)瀧奈「……ついてっていい?」小さな手で服を掴む
英治「ごめんな…今回も遅くなるからダメなんだ……予定がない時にまた連れてくから」
(幼い)瀧奈「………」悲しそうにうつむく
英治「…誕生日だもんな……そう…そうだね…そうだよな……世界に1つしかない特別なプレゼントを贈ってやるから」
(幼い)瀧奈「え、世界に1つだけ!やったー何だろう」
英治「後のお楽しみな…それまで待って」
(幼い)瀧奈「うん!お狐様の所で掃除手伝って待ってる」
――咲灯村の神社――
狐面ノ巫女「ぁゃ、今日はやけに調子がいいみたいだね」
(幼い)瀧奈「今日、誕生日なんだ」
狐面ノ巫女「それはめでたいね、帰りに鯛を一匹持ってかえるといい!奢るよ」
(幼い)瀧奈「わぁあ…やった〜」箒を振り回す
狐面ノ巫女「・・・箒を振り回すな!」
(幼い)瀧奈「ご…ごめんなさい!」
鳥居から、神主らしき人…お狐様が帰ってくる
お狐様(神主)「賑やかそうだね…奈夕希くん話を聞いたよ〜今日は誕生日だって」左手には大きな鯛を入れたカゴを持っている
狐面ノ巫女「ありゃ…」
お狐様「掃除はある程度終わってるね……せっかくだから見にくるかい?」
(幼い)瀧奈「なにを?」……
……その場所は桜の木道を通り大きな滝と御神木が現れる、御神木の近くには祠がある
お狐様「氏神様の祭壇…前に君のお兄さんと一緒に見に来てた事あったでしょ?」
瀧奈「うん…その時に兄ちゃんが舞を踊ってた」
お狐様「君の家系は神職だったもんね、踊れる?」
(幼い)瀧奈「舞なんて踊りたく無い…何か変だもん」
お狐様「はらら…人それぞれと言う言葉があるから仕方ないね、それじゃ始めるとしよう」
…お狐様は池を渡り祠の前に立つ、手鏡を持って お清めを行い氏神様を祭り立てる、
(幼い)瀧奈「にてる…」
…(幼い)瀧奈は、母が踊っている舞と同じだと感じた。
(幼い)瀧奈「ん?…鹿?」林の方に小鹿がこっちらをずっと見ている、
…その小さな鹿は他の鹿と違う奇妙で歪な感じだった
(幼い)瀧奈「あ、行っちゃた」
…ぴょんとはねて鹿は何処かへ消える
お狐様「どうでしたか?」
(幼い)瀧奈「あ……見てませんでした…」
お狐様「ありゃ…ぁ…」
(幼い)瀧奈「ごめんなさい…」
――咲灯村の森林―深夜――
(幼い)瀧奈「こっそり…っと……居るかな?」
…深夜寝静まる頃に奇妙な子鹿を見つけに行ってた
(幼い)瀧奈「あ、居た!」奇妙な子鹿を見つける…奇妙な子鹿は綺麗な輝きを見せる、瞳は緑色に角は青く蛍の様な美しい現象を見せる
(幼い)瀧奈「わぁ〜……イテ」手にしらない怪我をする
瑛治?「奈夕希!…探したぞ、危ないから」ふと近くに瀧奈の兄?らしき人物が現れる
(幼い)瀧奈「兄…じゃない、誰?」
偽の瑛治?「何で…グチャギガゴガガァ」偽者の瑛治の姿がグチャグチャに変化する
?声「逃げて…」、何処からか声が聞こえる
…(幼い)瀧奈は不思議と言われた通りに逃げる、逃げる(幼い)瀧奈を見て追わずに奇妙な子鹿は御神木のある方向に向かって進んでいく
(幼い)瀧奈「ハァ…ゲホゲホ」息切れをする
(幼い)瀧奈「迷子になっちゃた…どうしよう」
…辺りを見渡すと小さなツリーハウスがあった
(幼い)瀧奈「誰か居るかな…」
…ツリーハウスの所に行き戸を叩くが反応が無い、開けてみると人が住んでいそうな感じで本が散らかっている
…(幼い)瀧奈は机の上に置いてある日記らしき物を見る、字が掠れて〇で見えない部分がいくつかある……
日記の主「〇〇年4月〇8日、神隠しにあった〇の様に消えてた○が見つかった…〇が〇んだ状態で、村のみんなは信じて〇ない…あの化け〇は〇〇と言えない、祟り神よ。返して…〇して、私の〇を…私の〇〇〇を」
日記の主「〇〇年○月10日、○○さんは祟り神の所に行き○だけ帰ってきた…。」
次は…私…幼子…
日記の主「〇〇年○月〇〇日、突然と現れた能面の商人が私の〇を黄泉の国から連れてきた、胸に変な様なアザができている。祟り神の件もお願いしたが断られ予言だけ置いてった、いずれ陰陽の放浪者が来る…その者を助け報いを受けよ…と……商人は歯をカチンと笑いながら突然と消えた…私は嬉と不吉の両方を感じた」
…(幼い)瀧奈はページをとばして見る、写し絵が一枚落ちた…そこには、若い母と幼い姉…そして、兄の瑛治が写っていた…幼い姉と隣に座っている子は………ギョロリと写し絵の子がこちらを見る、
(幼い)瀧奈「あ…」壁に置かれている鏡を見る…化け物…無能…空洞…無価値…定め…惨め……
?声「ばかやろ〜!」
?声「ほらしっかりしなさい…コレ、アンタのでしょ…瀧咲[タキザキ]奈夕希[ナユキ]!」床の底が急に崩壊し消えて星夜空の様な光景が見える
…(幼い)瀧奈は近くの本を掴むと叫んだ
(幼い)瀧奈「…ろ……鹿門文集!こい!翠」…出てきたのは小さな水の鳥でなく、瀧奈の知らない大きな幻鳥が現れ、(幼い)瀧奈をおおう…
鹿の化け物の声『「また来たか…」』
…瀧奈の視線は大きな翼から解き放たれ、いつもの瀧奈の姿が一時的に見える、
瀧奈「そうだ…小生は…何度も何度も、お前にやられて負けて…逃避の幻をみすぎていた」
瀧奈「帝神鹿[ミカドシンロク]…イリュライグ!」
目の前には夢で見た感じの鹿がいた…
帝神鹿(鹿の化け物)『「やっと目覚めたか…いや…形付いたと言っておこう」』
瀧奈「リトライだったかな…再挑戦だ!」
瀧奈「頼むよ、緑翠鳳鷹[ロクスイフウオウ] !」
…さっき(幼い)瀧奈をおおっていた大きな幻鳥が舞い上がりこちらへと降りてくる、
帝神鹿「ギャャァァァァ!」威圧の奇声を発す
緑翠鳳鷹「その願い受け申した…後はわかっているな…童よ…その力を扱えよ」大きく翼を広げ羽ばたく
瀧奈「地獄の黒門番人よ、真の姿となりて従い…遵守せよ!岠腕魏[ゴウキ]!」大きく叫び呼び出すいままで見た事ない地獄の鬼の様な姿の岠腕魏が地面から突き破り現れる、
瀧奈「今回は違う物語を見せつけてやるよ…帝」
帝神鹿「見せてみよ…」…
…試練が始まり、御神木の地は激戦地となる、緑翠鳳鷹の助けと真の岠腕魏を扱う瀧奈、帝神鹿イリュライグの多彩な攻撃
…空気は重く振動し異様な雰囲気をただよわせている
瀧奈「陸式…憑依武装」瀧奈は岠腕魏を憑依して武具の様に身につけ武装した
緑翠鳳鷹「童よ…それが奥の手か」
瀧奈「覚えたてだがな…今回が成功だ」
…紅と黒色の薙刀を一閃に帝鹿神に斬り込む
帝鹿神「ふむ…だいぶ意識だけ強くなっとるが…まだ足りぬ、ここらの力頼りでは…」砲撃が瀧奈を襲い地面から生成された地雷花が爆発し光りが当たりに広がる
瀧奈「イッテェが助かった」呼び出した刄獻[ジンギ]で帝鹿神の攻撃を切り消す
瀧奈「刄獻、力を貸してくれ…」刄獻は真剣となって瀧奈により強力な力を与える
瀧奈「かなり…キツイなこれ…急がないと」
帝鹿神「また終わらせてやろう」禍々しいオーラが流れオーブが光り辺りをとびかう…
瀧奈「一心同体…尋常に参る」刄獻(真剣)を構える
帝鹿神「慈悲無く荒ぶれ…暴威断魂[ボウイダンコン]!」
瀧奈「切り抜け、因果切断!」
…物凄い気迫が吹き荒れる、が、いつの間に一瞬にして2人の技を止める…
?お狐様(神主)?「…よいな」2人の間にお狐様(神主)?らしき人が割り込む
帝鹿神「我はまだ足りぬぞ…泰山[タイザン]」
瀧奈「泰山?……お狐様?」顔を合わせる
…お狐様(神主)の姿が消え肉のエグれた者に変わる
泰山(肉のエグれた者)「緑ョ…帝よ」
瀧奈「誰なんだ…」尋ねる
泰山(肉のエグれた者)「お前の探している答えであり…その先生じゃよ」
…瀧奈は肉のエグれた者(泰山)の話を聞く、
瀧奈「と言う事は…死者をずっと探してたって事に…」
泰山「そうなる…あ奴らは変に元気そうで何よりじゃが…お主に問おう」
泰山「その中にあるモノの力…お主は人並み外れた存在としてどう感じておる…同じ死者として」
瀧奈「そんな実感は無いけど…小生はこの力を最大に使いこなしたい…強くなりたい」
泰山「目は力がある…ほとんどの神は人型であるがコレはどう思うかね…」見開きされた分厚い本を渡される
瀧奈「目そのものですね…コレが天使?」
泰山「神眼に魔眼に邪眼…目に能力があるのはこう言う類のものが多い…それも同じだ」
瀧奈「小生を生かしたそのモノが…」泰山「また見させてもらうよ」
…瀧奈は前にもあった様な状況にされ大きな目が現れ泰山は、それに触れて確かめる
泰山「……頑張りな…瀧咲 奈夕希」瀧奈『「え…」』視界が歪む
泰山「帝よ…こ奴の面倒は任せるぞ」
帝鹿神『そうかよ……泰山府君のジジイ……』
…瀧奈の意識が遠のき
瀧奈『目の前が真っ暗で何も………』
…瀧奈の意識がそのまま薄れる
…暗く…暗く…見えなく…
?声「ね〜ねん♪ころ〜り〜よ♪」
瀧奈『何か声が聞こえる』
?声「にしても小さいと可愛い寝顔するな〜」
(幼い)瀧奈「んん?」顔をいじられる
アケミ「ふぶw面白い」ニヤケ顔をしている見覚えのある女性が見える
(幼い)瀧奈「ちょい…何してんだ!」
アケミ「あ、起きた…いや心配したぁ…」
(幼い)瀧奈「心配?…」
アケミ「あんた実際は外で倒れてたんだからね…それでね、闇商人特性の心調水って言うモノをあんたらが使って記憶の世界にとばされてたって言う」
(幼い)瀧奈「記憶の世界?でも記憶と違って…」
アケミ「でも何か忘れてた様な…絶対まるまるしちゃダメだって言われてた気がする……」
(幼い)瀧奈「覚えてないのかよ…」起き上がる
アケミ「にしてもその言い方、可愛くないの…今はこんなにも歳差があって」
お狐様(神主)「おや、なんだい…面白い事でもしてるのかい……そうだね…」何かをしようとしている
(幼い)瀧奈「ん?」ケモミミをつけられる
お狐様(神主)「お揃い…似合ってるよー」
アケミ「おぉ!可愛くなったね〜ん〜」ベタベタとする
お狐様(神主)「ははは……あ、あれまぁ」
(幼い)瀧奈「うっ…頭が…記憶がなんか…」頭を抱える
アケミ「あ…あれ?世界が歪んで…う…」頭痛がはしる
…瀧奈とアケミの意識が遠のき消えてく
――天蘭道-西道―珍眠丁(ベランダ)――
目が覚めると椅子に座ったアレフと心配そうに瀧奈を見ているαメリーとオグリが居た
アレフ「・・・」真剣な顔をしている
αメリー「大丈夫?」心配をしている
瀧奈「何か頭の中がグチャグチャに感じる」
アケミ「私も…なんでだろう」
?医者「注意したはずなのに…はぁ…大丈夫か」
…アケミの父と母、ラスが飲み物を持ってきた、
アケミの母「先生…」
?医者「大丈夫ですよ全員…克服した様で」
?医者「はぁ…あの野郎を見つけたら……」なにやら険しく怖い顔をしている
?医者「それでは、帰りますんで」
アケミの母&父「ありがとうございます」
ベランダから不思議な医者は飛び降りて何処かへ行く
…全員、飲み物を飲んで一息つく
瀧奈「αメリー、その目はどうしたんだ?」
αメリー「コレ、かっこいいでしょう!ふふん!」
ラス「魔眼です…私の目ですが」
アレフ「瀧奈は…何かあったか?」
瀧奈「兄達の先生と会って帝と何回と戦った…それと真実も見せられた」
アレフ「ミカド?…試練でも受けてたのか」
瀧奈「試練?」
アレフ「あの医者から聞いた話だが、闇遊詩吟と言う奴の仕業らしい……俺達はいつの間にか在るべき方向に誘導されて今にいたる様だが、そのおかげで強くなれたはずだ。何を考えてるのかわからないが」
瀧奈「・・・」
アレフ「瀧奈?お前なんか…変だぞ、お前も」
瀧奈&アケミ「…そう言うことかぁぁ」
……回想、
?医者「重度の接触は避ける様に…仕組みは知らんが記憶の改変が起きる可能性があるからな…特に他者が居る時が……君という存在が追加されてしまうからな……おい、聞いてるか?」
アケミ「大変だ大変だ!」
?医者「はぁ……シユル俺はどうしたらいいのかわからん……こんなアホは…」
…回想が終わる、
アケミ「ごめん……てか走馬灯みたい」
瀧奈「なんとなく流れてきたからわかる」
アレフ「俺らにはわからないが…」
アケミの父「コレ…飲んで落ち着け」…
一同全員はホット茶を飲んで落ち着つく、
アレフ「何だかんだ…」
αメリー「疲れたぁ」
ラス「そうですね…」
オグリ「明日に備えて寝ないとな…」布団に向かう
…あぁ…そうだなぁ……
瀧奈「星空ってこんなに綺麗だったんだ……」ふと空をみて何かを呟く…
アレフ「瀧奈…後の事は頼むぞ」部屋に入る
瀧奈「…何がだ?」振り向くがもう居ない
続く→