テラーノベル
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依鈴と再会してから、少しずつ大学で一緒にいる時間が増えていた。
講義が終われば話をして、時間が合えば一緒に帰る。
二年前とは違って、今はいつでも会える。
それが嬉しくて、俺はつい依鈴の姿を探すようになっていた。
「なあ、漣」
講義終わり、隣を歩いていた友人の晴真が突然口を開いた。
「最近、一年の子とよく一緒にいるよな」
「……依鈴?」
「そう。その子」
「別に、普通に話してるだけだよ」
「へえ」
晴真がニヤッと笑う。
「じゃあ、好きじゃないんだ?」
「……」
答えられなかった。
「お前、分かりやす過ぎ」
「うるさい」
「二年前に話してた子って、あの子?」
「……そう」
晴真は少し驚いた顔をした。
「マジか。二年越し?」
「俺も、こんなことになるとは思ってなかった」
「で、告白したの?」
「してない」
「じゃあ、これからだな」
晴真はそう言って、俺の肩を軽く叩いた。
その日の帰り。
校門を出たところで、依鈴が立っていた。
「漣くん」
「依鈴。どうした?」
「待ってた」
その一言だけで、胸が少し熱くなる。
「一緒に帰ろ」
「うん」
二人で歩き始める。
しばらくして、依鈴が俺を見る。
「さっき、晴真先輩と話してたね」
「見てたの?」
「うん」
「何話してたか気になる?」
「ちょっとだけ」
そう言って、依鈴は前を向いた。
俺は少し迷った。
でも、まだ言えなかった。
「……今度、話すよ」
「そっか」
依鈴はそれ以上聞かなかった。
その淡々とした反応が、逆に気になった。
――俺は依鈴のことが好きだ。
それは、もう自分でも分かっている。
でも、依鈴が俺をどう思っているのかは分からない。
そんなことを考えていると、晴真からメッセージが届いた。
『今度、友達も誘って遊びに行こうぜ』
俺は返信を打つ。
『誰と?』
すぐに返事が来た。
『俺の友達と、お前の後輩』
「……後輩?」
隣にいる依鈴がスマホを覗き込む。
「何?」
「晴真が、今度みんなで遊ぼうって」
「みんな?」
「うん」
依鈴は少し考えてから、
「いいよ」
と答えた。
こうして俺はまだ知らない。
この遊びが、俺と依鈴の関係を少しだけ変えることを。
そして――
このとき初めて、依鈴の友達である瞳と出会うことになる。
コメント
1件
うわ、このエピソード、すごくいいですね……! 晴真との会話で漣くんの気持ちがバレてるの、思わずにやけちゃいました。それでいて依鈴が待ってたって言うところ、胸が熱くなりました。二人の距離感がゆっくり縮まっていく描き方が丁寧で、この先がすごく気になります。新しいキャラの瞳さんも、どう絡んでくるんだろう……次が待ち遠しいです!
#溺愛
星キラリ

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大根おろし
42
#再会
イツカ
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#もしも神様が居るなら
赤虎 鉄馬
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