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「……。私って周りから見たらズルいんですよ。どっちの気持ちも分かってるのに、答えを出さなくて、ウズウズさせて……。結局、二人を壊してる気がして……」
気づけば、視界がじわじわと滲んでいた。凌先輩の覚悟も、今さっき病室で聞いた遥の必死な声も、全部わかっているのに何も選べない。
「おい、こんなところで泣くなよ」
「……っ、分からないんです。どちらも好きなので……」
「それは、どちらも『like』の方ってことか?」
「like……」
「……まあ何事も、後悔はしないようにな」
「後悔……」
先生は困ったように眉を下げ、私の顔を覗き込んだ後、少し考え込むように言った。
「じゃあ、遥の怪我が治ったら、3人で出掛けたらどうだ?」
「3人??!! ちょっと待ってくださいよ、それは……地獄すぎます! 遥だってまだ動けないし……」
「だから、あいつがリハビリを頑張るための『目標』にするんだよ。……だが、確かに3人じゃ逃げ場がないか」
「そうです。……でも、3人だと気まずすぎてしんじゃうので、先生と成瀬先輩も入れて5人で行きませんか? 遥の快気祝いってことで!」
「は? 俺と成瀬? なんでそうなるんだよ」