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訓練所はドーム型の建物で中は森のようになっていた。
💚「すっげ、」
「じゃあ、もう少しで先輩が来るから。
ちびは俺と一緒にお留守番な。」
💗「えー!!やだぁ!!」
💚「てるとはやらないのか?」
「あぁ、まだ子供だからな。戦闘員として戦えるのは10歳からだ。」
その言葉に少しほっとする。
自分は構わないが得体の知れないものと戦うにはてるとは小さすぎる。
💛「その2人が新人さん?」
「あぁ、10歳と7歳だ。」
💛「そうまって言います!よろしくね!!」
見るからに強そうな奴が出てきた。
半袖の腕はこれでもかというくらいムキムキで、それでいて重そうにはみえない。
きっと服の下もバキバキなんだろう。
💛「それで?訓練はお兄ちゃんだけでいいんだよね?弟くんはどうするの?」
「こいつは見学だ。 」
💛「お兄ちゃんに何教えた?」
「何も」
💛「あー、OK。じゃ、始めようか。
名前は?」
💚「しゆん」
💛「しゆんくんね。まず基礎身体能力から見るから。」
💚「お願いします。」
そうまさんが壁に着いていたボタンを押すと森がただの運動場に変わった。
ここまで来るともう後戻りなんて出来ない。
どうにでもなれと思っていた。
💚「はぁッはぁッ」
💛「こんなに本気で走ったの初めてなんじゃない?だから疲れる。」
まじで疲れた。
今まで本気で走ったことなかったから自分の限度も知らずに走ったらこのザマだ。
自分はすごいんだと思っていた数十分前の自分を恥ずかしく思う。
💛「けどスピードは中々だね」
💚「ありがとうございますッ、でもッまだまだですよねッ・・・」
💛「そうだね。でも、最初でそれだけ出来たら十分だよ。
ただ、本番は障害物だっていっぱいある。
例えばこんな風に。」
もう一度ボタンを押すと森に戻った。
改めて見るとこんなところで自分が戦えるのかと疑いたくなる。
💛「じゃあ次はダークメイトについて説明しようかな。」
あの男の人は何も教えてくれなかったから詳しく教えて欲しいと思っていたところだ。
そうまさんの説明によると、ダークメイトとは
1.地球の抑えられなかったエネルギーが形を成したもの。
2.夜に人目のつかない場所に出現する。
3.ダークメイトには核というものがあり、核に一定の攻撃が当たると破壊され、ダークメイトは石になる。
4.核とはダークメイトの体の表面に出ている月のマークのことで淡く紫や、青に光る。
5.核の色が紫から水色になるにつれてダークメイトの力は強くなる
6.ダークメイトは一般人にも目視可能な為、結界を張ってダークメイトの存在がバレないようにする。
7.結界が解除されると戦闘によって傷ついた周りの環境はリセットされる。
俺は言われたことを頭に叩き込む。
ここで理解しなければ自分の命に関わることを理解していた。
💛「そしたら次は魔力操作なんだけど・・・
まぁ、習うより慣れろだよね〜」
そう言ってそうまさんはどこかに姿を消す。
次に戻ってきた時そうまさんが手にしていたのは檻。
中には120cm位の熊。
背中には棘みたいなのが生えてる。
額には紫色に光る月のマーク。
💚「こいつってダークメイトですよね・・・」
💛「そうだよ。訓練用だけどね。
魔力操作は・・・マンガとかで見た事あるでしょ?手のひらを向けると攻撃できるよ〜!!
あと、空中に土台作るとか。」
そう言いながらそうまさんは檻の鍵を開ける。
💚「・・・まじ?」
💛「やばそうだったら助けるから〜。とりあえずやってみな〜☆」
そう言って高さが20mほどある窓辺に軽々とジャンプし、腰をかける。
どうやらこの人は感覚タイプのようだ。
偶然だが、俺も感覚タイプ。
💚「やってやるよ。」
そう呟いて、めちゃくちゃキレてる熊に視線を戻し、拳を握った。