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目の前の敵を睨みつけ、拳を握る。
先に動いたのは熊の方。
鋭い爪をむき出しにして俺に飛びかかってくる。
一瞬戸惑ったがすぐに足を動かして攻撃を避ける。
狙うはおでこにある核。
右足を軸に回転し、そのまま飛び上がって後頭部に蹴りを入れた。
熊が地面に倒れ込む、が、すぐに起き上がってこちらに向かってくる。
突き出された腕を左手で押しのけ右手で核を思いっきり殴った。
💚「よしッ、」
しかし、まだ完全には仕留められていない。
1度距離をとる。
熊が腕を振りかざし、斬撃が飛んでくる。
それをかわしながら「魔力攻撃をしてみたい」と思った。
手のひらを向けるとエネルギー弾のようなものが飛び出した。
びっくりしたのとエネルギー弾の反動で後ろにコケてしまった。
核を狙ったはずのエネルギー弾は全く違う方向にひょろひょろと飛んでいく。
💚「げ、」
急いで立ち上がり、熊の方を見る。
まだ全然弱っていない。
💛「ははっ、へったくそ〜w」
エネルギー弾を打つのはまだ実力が足りないのか?と、思いながら熊をぶん殴る。
熊を地面に倒して一気にたたみかける。
素早く3発。キレイに核に入った。
次の瞬間熊は石に変わった。
表面には月のマークが紫色に光っている。
💚「ふぅ、・・・」
💛「おめでと〜w」
💚「何笑ってんすか、」
💛「いや?w
魔力操作下手くそだな〜と思ってww」
💚「初めてやったんですよ、しょうがないじゃないですか。
それになんですかこれ、エネルギー弾打ったらめっちゃ疲れるんですけど。」
💛「初めてでもあんなの初めて見たよww
それに、君断然体術派だねww」
めちゃくちゃ笑ってくるから腹が立つ。
それを感じとったのかそうまさんが謝ってくる。
笑いながら。
💛「でもほら、あそこ見てみな?」
指を刺された方向を見ると観覧席みたいなところにあの男とてるとがいて、俺に手を振ってる。
てるとはキラキラした目でこっちを見ている。
隣は笑ってるけど。
訓練所の扉が開くとてるとが飛びついてきた。
💗「おに〜ちゃ〜ん!!!!!」
💚「うわっ!!」
💗「おに〜ちゃんっ!!かっこよかった!!」
💚「あ〜、ありがとうな?」
にこにこなてるとはまじで可愛い。
頬が緩む。
💛「ブラコン?」
💚「うるせぇ」
「お前らもう帰るぞ」
そういえば家のことも放ったらかしだ。
💛「あー、もうそんな時間か。
ふたりともまたいつでもおいで。
いつでも稽古つけてあげる。」
💚「はい、お願いします」
帰りは緑色の渦に入る。
目を開けるとそこは見慣れた家だった。
こうしてドタバタな魔法少年1日目が終わった。
その夜、1日夢を見ていたんじゃないかと思いながら2人で布団に入った。
てるとはまだ興奮が覚めないみたいだったけど背中をトントンしてやったら可愛らしい顔で眠った。
それを確認すると俺もどっと疲れが出てすぐに眠ってしまった。
朝目覚めても、枕元に置いたあの腕時計はちゃんとあって、夢じゃなかったんだなと改めて思った。