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翌日。
るかは、
また何事もなかったかのように、ソファに寝転がってスマホをいじってた。
俺も、
いつも通り、適当にゲームしてた。
「……」
「……」
話しかけるでもなく。
視線を合わせるでもなく。
ただ、
同じ部屋にいる。
⸻
昼過ぎ。
カップラーメンを適当に作って、二人で食べた。
るかは、何も言わずに俺の分のカップもゴミ袋に突っ込んだ。
ありがとう、とも言わない。
別に、言われたくもない。
そんな距離感だった。
⸻
夕方。
天気は悪くないのに、
なんとなく外には出たくなかった。
俺はソファに座って、
るかは床に転がって、
だらだらと動画を眺めた。
別に面白くもなかった。
でも、
別に嫌でもなかった。
⸻
夜。
「風呂、先入る?」
るかがぼそっと聞く。
「いや、お前先でいいよ」
「……ふーん」
それだけの会話で、
るかはバスタオルを持って、足音も立てずに浴室に消えた。
シャワーの音だけが、
小さく部屋に響いた。
⸻
その音を聞きながら、
俺はなんとなく考えてた。
(この生活、いつまで続くんだろ)
たぶん、
昨日も今日も、そして明日も、
大して何も変わらないんだろう。
でも、
それが、すごく遠く感じた。