※イヴェルカーナと受付嬢
イヴェルカーナとの戦闘中に雪崩に会う話(最後にちょこっとバフバロ出てくる)
モンスターが普通に喋ります
主人公は男(ハンター)
防具: ヴァルハザク防具(ウルズ)
武器: 操虫棍(リオレウス)
「クッ…!!!!!」
ハンターはイヴェルカーナの尻尾攻撃を避ける。まさか拠点のための場所を探している時にイヴェルカーナがやって来るとは思っていなかったため、ろくな準備が出来ていない。
「相棒!!!💦」
そこにはハンターを心配する受付嬢の姿。しかしその時だった。地面が大きく揺れる。
「ッ??!!!!!これは雪崩かッ、!!!!!」
「ニャニャニャニャ??!!!!!💦」
アイルーは急いで高い所に逃げるが、丁度ダウン状態になったイヴェルカーナとハンター、受付嬢は雪崩に巻き込まれ、流されて行った。
「いたたた、。」
雪の中から出て来た受付嬢は痛そうに腰を摩る。しかしそこに居たのは受付嬢だけではなかった。
「グルルルルル、、。」
「??!!!」
受付嬢の目の前で顔を覗かせたのはよく見る相棒ではなく、今の討伐対象 イヴェルカーナだ。
「は、はわわ、。」
「………………グルルゥ、、。」
イヴェルカーナは腰が抜けた受付嬢に顔を近付ける古龍から放たれる覇気に受付嬢は呼吸が上手く出来なくなっていた。
『…………お前は私の”求める者”ではない、。』
「…………え???」
『この地を去れ。』
バサリと翼を広げ威嚇するイヴェルカーナ。しかしそれ以上は何も言わず、白い空へ飛び去って行った。
暫くして息を荒らげたハンターとアイルーがやって来る。
「大丈夫??!!」
「うわぁ〜ん!!無事で良かったニャーン!!!!!」
受付嬢はボーッとしていた思考が戻り、飛びつくアイルーを抱き締める。
「相棒!無事で良かったです!!」
「良かった。イヴェルカーナはどうしたんだろぉ、。もう近くには居ないみたいだし、。」
「は、はい、、、それがさっきまでここに居まして、、。」
「え???」
受付嬢は先程の事をハンターに伝える。
「ふぅん、、もしかしてイヴェルカーナに見惚れてた???」ニヤニヤ
防具で顔が見えない癖に何故かこの状況を楽しんでいる様な雰囲気を醸し出すハンター。しかし受付嬢も満更ではなさそうだ。
「…………はい、、実は、綺麗だな、と、、感じてました、、。」
「フフ、笑」
ハンターはそう笑うと座ったままの受付嬢をなんとか立たせ、小さなテントへ戻った。
その頃、
『…………………。』
『珍しい、、たかが小娘1匹に慈悲を抱くなど、。』
崖の上からハンターと受付嬢を見下ろしていたイヴェルカーナへ猛牛竜 バフバロが声を掛ける。
『……慈悲ではない、、私が今求めている者で無かったから逃がしたのだ、、しかし、今しがた、その者が居る、、。』
イヴェルカーナはハンターを睨み付ける。
『王よ、それを”慈悲”と言うのだ。』
『…………そうなのか、。』
感情と言う概念があまり無いイヴェルカーナにはよく理解出来ないものだった。イヴェルカーナは後ろへ振り返る。
『帰ろぉ、、我が住処へ、。』
『そうか、。』
イヴェルカーナはもう一度羽ばたき、空へ消えて行った。バフバロも雪の道へ消えて行く。
終わり
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