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クルトさんが言ってたように俺はゲルト室に来てみた。
俺が小さい頃母さんがよく読んでくれた本にラファエルさんは出てきた。ラファエルという天使は穏やかでマイペースそして誰よりも優しく深い愛を持っているらしい。
裕がドアをノックした。
「あのー…俺、涼海裕って言います。ラファエルさんに会いたくて来ました。」
「あら、ついに私のパートナーが来たのですね。」
その時のラファエルの声は凍てつくように冷たく、感情がこもってないように聞こえた。
まあ、想像通りな性格わけないよな、
扉の中から出てきたのは、水色の髪と引き込まれそうになるほど美しい紫色の瞳を持っている女性だった。
だがひとつ、裕は疑問に思うことがあった。ラファエルの瞳には輝きがなく設定されたセリフを言うだけのロボットのようだった。
「私がラファエルです。どうぞ中へ」
そう案内され、裕は部屋の中へ入った。
「大天使長ラファエル様が、こんな俺に力を貸してくださるなんて光栄です。」
かしこまった言い方で裕は言った。
すると、淡々とラファエルは言う。
「そんな肩苦しい言い方じゃなくて良いのですよ。これから一緒に戦うのですから。」
裕は思う。
ラファエルには感情が込められていないのだと。