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あの日幽霊とキスをした

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あの日幽霊とキスをした

1 - あの日幽霊とキスをした 前編

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2025年02月10日

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「あの日、私は幽霊とキスをした」


真冬の夜、コンビニに出かけた私は事故にあった。

運良く一命を取り留めた私は2ヶ月ほどリハビリを受けて退院した。

事故にあってから私は見てはいけないものが見える。

人は死の淵に経つと幽霊がみえるようになるらしい。まさにその状況そのものが今私に降り掛かっている。


「なぁ、シズクそろそろ学校行かないと遅れるぞ?」

「わかってる〜」

ほら。こんな感じで死んだはずの幼なじみが私を起こしてる。

「シズク!起きなさい!今日学校よ!」

「んー!」

「おばさんにも言われてやんの」

「悪かったわね 」

「あんたもさっさと成仏しなさい」

「出来たらできてるっつーの」

「あっそ!」

これが日常。非現実的な。

「てかシズク、今日舞台挨拶なかった?」

「え?そうだっけ、やばっマネージャーから電話かかってきた!」

声優。私の仕事だ。事故からの復帰でさらに忙しい。

「お母さん学校に連絡!」

「わかってるよ〜!」

もう、なんで気づかなかったんだ私。

「どんまいシズク」

「むむむっ」


「ギリギリですみません!」

「いいのいいの、早く衣装に着替えて!」

「ほんとすみません!木下さん!」

木下スミレ。私のマネージャー。

仕事が出来る綺麗な人だ。

「シズク遅刻ギリギリだな」

「るさい悠一、黙ってそこら辺ウロウロしてなよ」

「へいへい」


「まもなく開演です!」

「はーい」

私は今作のヒロイン東雲雪菜を演じている。物語は天真爛漫な雪菜と塩対応な主人公、池澤清夏が恋に落ちる少女漫画原作のアニメ。

「雨乃、掛け合いしてもらってもいいか?」

「了解、どこから?」

「ここからいいか?」

「うん」

宮瀬深琴。主人公の池澤清夏を演じている同い年。

今日の舞台挨拶という名のイベントは企画としてアニメのワンシーンをその場で演じるというものがある。正直人前で演じるのは得意ではない。が、深琴が空気を作る。演じやすい空気を。

「お2人は準備をお願いします」

「はーい」


スタッフの人達が集中している、少しの物音もたたない舞台袖。

出番を待つ私と深琴。

「では早速この方達にご登壇していただきましょう!宮瀬深琴さんと雨乃シズクさんです!」

「こんにちは〜!」

「池澤清夏役の宮瀬深琴です。今日は楽しんでください。」

大きな拍手。人気声優の名は伊達じゃない。観客席には女性が多い。深琴目当てだろう。

「東雲雪菜役、雨乃シズクです。久々の舞台挨拶で緊張していますがどうぞ、よろしくお願いします!」

「では早速ですが企画の方に移らせて頂います。今すぐ?清夏と雪菜のてぇてぇを見たいんだ!さあこの企画はこの場で宮瀬さんと雨乃さんにアニメのワンシーンを生アフレコして頂きます。途中で何パターンかのシーンに分けられそこは観客の皆様の投票で決めたいと思っています!」

集中しろ。空気を感じろ。雪菜になりきれ

「では早速お2人、よろしくお願いします!」

「ねぇ!清夏くん、この前誕生日会したじゃん、その時にネックレス忘れちゃったみたいで、見てない?」

「知らないな」

「この後家行ってもいい?」

「なんでだよ」

「ネックレス探させて!」

「俺はこの後…」

「じゃ!また後で!」

「おい…!」


「お邪魔しまーす!」

「ソファにでも座ってろ」

「なんで?私も探すよ!私のだし!」

「俺が探した方が手間がかからない」

「そんな迷惑かけられないよ!わっ」

「っ…!だから、言っただろ」

「ごめん、ちょっと躓いた」

「いいから座ってろ」

「はーい」

「おい、ネックレス見つかったぞ。って、寝てんのかよ」

「くしゅんっ」

「…モーフくらいかけろよ…」


「はい!とゆうことで以上となります!」

「はーい!」

ミスなく出来ただけで私は満足だ。

でも一瞬で集中の密度が上がった。

深琴がセリフを読み上げたその時から。悔しいけど凄い実力。


「ねぇ深琴、なんでそんなに演技できるの?」

「憑依型だから上手く説明出来ない。でもまあ趣味で小説書いてるから‪”‬上手く‪空いてる‪ピースを埋めることができる‪”‬って感じ」

「小説…」

「雨乃も書いてみるか?」

「え?」

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